人生の楽園!大阪・大阪市此花区 千鳥温泉~好きやねん!みんなの銭湯~

人生の楽園!大阪・大阪市此花区 千鳥温泉~好きやねん!みんなの銭湯~

2025年2月16日
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みなさんは、最近「銭湯」に行ったことはありますか? 家族風呂や大型施設が増え、自宅でも手軽に快適なお風呂タイムが過ごせるようになった今、昔ながらの銭湯は減少の一途をたどってきました。しかし、一方で“昭和レトロ”の雰囲気や下町情緒を感じられる場所として、再び注目を集めはじめています。

今回ご紹介するのは、大阪市此花区にある『千鳥温泉』という銭湯です。名前に「温泉」とついていますが、実際には水道水を沸かすスタイル。しかし、その屋号と地域への思いから、古き良きコミュニティを守りぬこうとする情熱や、独自のアイデアで多くの人を惹きつける魅力が詰まっています。

この記事では、『千鳥温泉』がどのようにして復活し、いま多くのファンを獲得する銭湯となったのか、そこで働くご夫婦や仲間たちの奮闘と、地域の方々との温かい交流の様子をたっぷりとご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。

人生の楽園での放送は、2月22日 土曜 18:00 -18:30 テレビ朝日

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【目次】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  1. 大阪市此花区「千鳥温泉」の概要
  2. 廃業寸前からの復活劇
  3. 夫婦のストーリー:地元の銭湯を守りたい
  4. 深夜の掃除を乗り越えるアイデア「銭湯入り放題」
  5. 『千鳥温泉』ならではのユニークな取り組み
  6. 常連さんと若者が集う理由
  7. 大阪らしい人情とコミュニティ文化
  8. 前置きと今後への期待
  9. まとめ
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【1. 大阪市此花区「千鳥温泉」の概要】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

出典:千鳥温泉公式HP:https://jitenshayu.jp/?fbclid=PAZXh0bgNhZW0CMTEAAaa8S0_53NCa86S4WwA5GJOwOAfQprzzL2hv5GA_8jcy6UOykk_HP4MlTkQ_aem_Cdl1nJ7MrqdLtn-pAFjoJg

大阪市此花区は、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)があることで観光地としての知名度が高まっていますが、一方で下町情緒が残る地域でもあります。昔ながらの商店街や個人商店が点在し、人情味あふれる雰囲気を味わえるのが魅力です。

ユニバーサルスタジオジャパンの帰りにご利用下さい。

そんな此花区で長らく地元の人に親しまれてきたのが『千鳥温泉』。名前に「温泉」とあるため一瞬“天然温泉”を連想しますが、実際には水道水を沸かす昔ながらの銭湯です。とはいえ、湯船に浸かれば、どこか温泉気分を味わえる不思議な感覚になると多くの利用者が語ります。

しかし一時期、利用者の減少や設備の老朽化などの影響を受け、『千鳥温泉』は廃業寸前にまで追い込まれました。そんな危機を救ったのが、大阪市此花区出身の桂 秀明さん(58歳)と妻の育美さん(58歳)です。地元の銭湯を残したいという強い思いから、早期退職を決断してまで経営を引き継いだご夫婦は、様々な工夫を凝らしながら地域の人たちと一緒に銭湯の灯を守り続けています。

通天閣からは?

なんと、通天閣からは、約11Km、自転車で1時間かからない距離です。
自分なら行きますね!

千鳥温泉はココ!

千鳥温泉
大阪府大阪市此花区梅香2-12-20

電話番号06-6463-3888
営業時間14:30~22:30
定休日毎週火曜日
入浴料金※2023年10月1日(日)より料金改訂
大人(中学生以上):520円
※回数券10枚で5,000円
(大阪府の浴場組合加盟の全銭湯でご利用可能です)
中人(小学生):200円
小人(幼稚園児まで):100円

※2023年9月30日(土)まで以下料金
大人(中学生以上):490円
※回数券10枚で4,700円
(大阪府の浴場組合加盟の全銭湯でご利用可能です)
中人(小学生):200円
小人(幼稚園児まで):100円

千鳥温泉公式HP

千鳥温泉Instagram

千鳥温泉 X

千鳥温泉へのアクセス!

電車でお越しの場合【最寄駅】
阪神なんば線 千鳥橋駅より徒歩6分
JR環状線 西九条駅より徒歩12分
バスでお越しの場合大阪シティバス56・59・81系統
千鳥橋バス停より徒歩約5分
車でお越しの場合専用駐車場がございませんので、近隣のコインパーキングをご利用ください。

【2. 廃業寸前からの復活劇】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『千鳥温泉』がかつて直面していた問題は、銭湯全体の利用者数減少という大きな潮流。都市部では特に風呂付き住宅が増え、わざわざ銭湯を利用する人が減っているのが現実です。また高齢化社会を迎え、施設の老朽化や後継者不足から廃業を選択する銭湯も少なくありませんでした。

そんなとき、偶然にも「此花区の銭湯が後継者を探している」という話を耳にしたのが、地元出身の秀明さん。子どもの頃から“お風呂好き”で、学生の頃には旅先の銭湯に興味を持つほどの愛好家だった彼は、「地元の銭湯がなくなるのは寂しい」「なんとか守りたい」という思いを募らせます。

てわみ
てわみ

秀明さんはサラリーマンとして会社勤めをしていましたが、51歳のタイミングで早期退職を決意。思い切ったチャレンジではありましたが、「今動かなければ間に合わない」と感じたのでしょう。そこには同じく会社勤めをしていた妻・育美さんも加わり、夫婦二人三脚で継業をスタート。まさに「廃業寸前からの復活劇」の幕が上がったのです。

【3. 夫婦のストーリー:地元の銭湯を守りたい】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

桂 秀明さんは、小さい頃からお風呂が大好き。休日になると旅行へ行き、各地の銭湯巡りを楽しんできました。そんな彼と運命的に出会ったのが、妻の育美さん。大学を卒業してから就職した会社で知り合い、26歳の時に結婚。その後は旅行代理店に勤めながらも、プライベートでは全国の銭湯巡りを続けていたのです。

ただ、銭湯巡りはあくまでも趣味。まさか自分が銭湯を経営することになるとは夢にも思っていなかったそうです。しかし、運命は思わぬ形で二人の人生に大きな転機をもたらしました。地元・此花区の老舗銭湯が後継者を探している。しかも廃業の危機。

てわみ
てわみ

「地元の銭湯が無くなったら、きっと地域のコミュニティが変わってしまう」「子どもの頃から当たり前にあった場所が消えるのは耐えられない」。そう感じた二人は何度も話し合い、資金計画を立てたり、当時の大家さんとも交渉をしたりして、最終的に継業を決意します。夫婦揃って会社を退職し、新しい挑戦を始めたのは秀明さんが51歳、育美さんも同年齢でした。

【4. 深夜の掃除を乗り越えるアイデア「銭湯入り放題」】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

実際に銭湯を経営してみると、一番の重労働は「深夜帯の掃除」だといいます。お客様の入浴が終わった後、夜遅くから朝方にかけて浴場や脱衣所を隅々まできれいにしなければなりません。二人だけでは体力が持たないほど過酷な作業が続き、最初の頃はかなり苦労したそうです。

そこで秀明さんが思いついたのが「お手伝いしてくれた人には銭湯入り放題の特典を付ける」という募集方法。SNSや地域の掲示板などを活用して呼びかけたところ、「銭湯好きだから手伝いたい」「地元に貢献したい」「何より入り放題は魅力的!」といった声が集まり、現在では17人ものボランティアスタッフが掃除や運営を支えてくれています。

人手不足を解決できただけでなく、ここで働く人たちのモチベーションが高いのも大きなポイント。「掃除を頑張った分、好きなだけお風呂に入れる!」という特典があるため、銭湯好きにとっては夢のような職場かもしれません。

【5. 『千鳥温泉』ならではのユニークな取り組み】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

継業直後は「何とかして多くの人に来てもらいたい!」という一心で、試行錯誤を重ねてきたといいます。その結果、『千鳥温泉』ではさまざまなユニークなサービスやイベントが実現。主な取り組みをいくつかご紹介します。

駄菓子のくじ引き
小学生以下の子どもに向けて、駄菓子のくじ引きコーナーを設置。数十円から楽しめるので、「銭湯に行くとちょっとしたワクワクが待っている」という子ども心をくすぐるアイデアです。親子連れで訪れやすくなり、地域のファミリー層の利用が大幅に増えました。

読書OKのスペース
多くの銭湯では長居するのはマナー違反と思われがちですが、『千鳥温泉』ではきちんとルールを守れば読書をしてもOK。入浴後に脱衣所や休憩スペースでくつろぎながら本を読むことを推奨しています。これによりお風呂上がりのリラックス時間を存分に楽しめるため、若い人や学生の利用も増えているそうです。

自転車預かりスペース
下町の大きな課題でもある自転車盗難を防ぐため、入浴中に安心して駐輪できるスペースを確保。これにより「自転車が盗まれるかも…」と心配することなく、気軽に銭湯を利用できるようになりました。

昭和の鏡広告を復活
昭和の銭湯によく見られた“鏡広告”を再現。浴室や脱衣所の鏡に小さな広告を貼る昔ながらの手法ですが、これが意外にも若い人に「レトロで面白い!」と好評。地元の商店や小さな企業も宣伝できるため、地域経済の活性化にもつながっています。

【6. 常連さんと若者が集う理由】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『千鳥温泉』の魅力は、何と言ってもその“地域コミュニティ”としての機能が充実しているところにあります。

まず、昔から通い続けている高齢の常連客にとっては「ここで顔見知りの仲間と話をするのが毎日の楽しみ」という存在。銭湯には昔ながらの人情味が残っており、「調子どうや?」と声を掛け合ったり、ちょっとした悩みを相談し合ったりと、まるで家族のようなつながりが生まれています。

一方で、若者が増えている理由には「レトロブーム」や「SNS映え」の要素が大きいようです。タイル張りの浴槽や鏡広告など、昭和レトロな空間を写真や動画に収めて、SNSに投稿する人も少なくありません。

てわみ
てわみ

ただし、入浴中の撮影には他の利用者のプライバシーを考慮する必要があるため、『千鳥温泉』ではマナーを周知した上で「撮るなら空いている時間に」「他のお客さんを映さない」などのルールを設けています。

【7. 大阪らしい人情とコミュニティ文化】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

大阪といえば“人情の街”として有名ですが、『千鳥温泉』にもそのエッセンスがたっぷりと詰まっています。「好きやねん!」「極楽や!」と大きな声で言い合いながら湯船に浸かる常連さんがいたり、「初めて来たんです」と声を掛ければ「遠慮せんとゆっくり入ってや!」と受け入れてくれたり。

こうしたやりとりを目の当たりにすると、「これぞ大阪の下町!」と感動する人も多いそうです。さらに秀明さんや育美さん自身が、常に利用者に声を掛ける姿勢を大切にしているため、初めて訪れた人でも安心して過ごせる空気感があります。

まるで昔ながらの“銭湯の番台さん”が時を超えて蘇ったような温かい雰囲気が、『千鳥温泉』を支える大きな力となっているのです。

【8. 前置きと今後への期待】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

近年はスーパー銭湯や温泉施設が充実し、自宅でもシャワーや浴槽で快適に過ごせるため、銭湯の必要性が薄れていると感じる方も少なくないでしょう。しかし、昭和の雰囲気を残す昔ながらの銭湯には、人と人をつなぐ“コミュニティ”としての機能がしっかりと根付いています。

『千鳥温泉』のように、利用者同士の交流や地域の子どもが駄菓子のくじ引きを楽しむ光景は、他では代えがたい貴重な文化です。さらに「銭湯入り放題」の募集で集まった仲間たちが、深夜の清掃や運営をサポートしている姿は、「どうしたら銭湯が今の時代に生き残るか?」という問いに対する一つの答えになっているとも言えます。

てわみ
てわみ

今後は、SNSや口コミを通じて若い世代にも銭湯の良さが伝わり、さらに幅広い層に利用される可能性があります。古き良き文化と最新の発信方法を掛け合わせることで、これまで以上に地域活性化の拠点となるでしょう。

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【9. まとめ】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

いかがでしたでしょうか。大阪市此花区にある『千鳥温泉』の物語は、単に「銭湯を守った」という話にとどまりません。サラリーマンを早期退職してまで地元の銭湯を継ぐという決断をした秀明さんと、それを支える育美さん。周囲の仲間たちが深夜の清掃を分担するなど、地域の力を結集して成し遂げた復活劇は、まさに人生の楽園を作り上げた一例でもあるのです。

「亡くなったら寂しい」「極楽や!」「好きやねん!」という利用者の声が示すように、昭和レトロな銭湯の魅力は今も色あせることなく、むしろ新しい世代にも通じる価値観を持っています。駄菓子のくじ引きや鏡広告の復活など、『千鳥温泉』で展開されるユニークなアイデアは、これからの銭湯文化を明るく盛り上げてくれるはずです。

もし大阪へ足を運ぶ機会があるなら、ぜひ此花区の『千鳥温泉』を訪れてみてください。温かな湯と、温かい人情、そして笑顔の交流がきっと待っています。「たかがお風呂」と思うかもしれませんが、体だけでなく心までほっこりと温まる体験になるでしょう。

時代が移り変わっても、人とのつながりは変わらず大切なもの。『千鳥温泉』でのひとときが、地域の良さを再発見し、銭湯という文化を改めて見直すきっかけとなれば幸いです。これからもご夫婦と仲間たちが守り続ける地元銭湯が、さらに多くの笑顔を生み出していくことを期待しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。ぜひ『千鳥温泉』で、その温かな魅力を肌で感じてみてください。きっと、「好きやねん!」と思わず声に出したくなる、そんな下町情緒と優しさに包まれることでしょう。

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