秋の京都といえば、紅葉や寺社めぐり、そして豊かな味覚が全国から注目を集める季節です。その中でも、ひときわ輝きを放つ存在が「丹波の栗」。ふっくら大粒で濃厚な甘みを持ち、千年続く伝統の味として語り継がれています。
2025年10月11日放送の「食彩の王国」では、そんな丹波栗をめぐる物語にスポットライトが当てられました。今回の主役は、脱サラで栗農家に転身した情熱あふれる生産者、そして世界大会を目指す日本代表シェフ。彼らが“食”を通じて織りなす、丹波の秋ならではの香り旅を、番組内容とともにたっぷりご紹介します。
食彩の王国!京都・丹波の栗とは?歴史と伝統が息づく日本最古の秋の味覚

京都北西部から兵庫県にまたがる「丹波」は、千年以上も前から栗の名産地として知られてきました。その歴史は平安時代にまで遡り、天皇家や貴族の献上品にも選ばれてきたと伝わっています。
丹波栗の最大の特徴は、とにかく粒が大きく、丸く、ずっしりとした重みがあること。普通の栗の1.5倍ほどもあるその実には、みずみずしさと濃い甘みがぎゅっと詰まっています。

秋になると、丹波地方では各地で「栗まつり」や「栗フェア」が開かれ、直売所や農家カフェも活気づきます。中でも「落ち栗」は、木から自然に落ちて熟した証であり、香りと甘さが最高の状態。地元の人々はこの“落ち栗”を一粒一粒ていねいに拾い集め、昔ながらの方法で選別しています。
丹波栗の美味しさの秘密は?理想の環境と農家のこだわり
なぜ、丹波の栗は他の地域の栗と比べてこんなにも美味しいのでしょうか?
それにはいくつもの理由があります。
まず、丹波地方は昼夜の寒暖差が大きく、栗にしっかりと甘みが蓄えられる理想的な土地柄です。標高の高い山間部では、朝晩の気温がぐっと下がり、日中の太陽をたっぷり浴びた栗の実は、ゆっくりと糖度を増していきます。
次に、農家さんたちのたゆまぬ努力があります。今回登場したのは、かつて会社勤めだった男性が夢を抱いて丹波に移住し、栗農家として新たな人生を歩む姿。

「とにかく“香りが良くて甘い栗”を作りたい」という情熱から、農薬や除草剤を最小限に抑え、有機肥料を中心に自然に近い畑作りを心がけています。土作りには、腐葉土や落ち葉を使い、雑草を刈り込むことで生き物が住みやすい環境を維持。
また、栗の木の健康を守るために、害虫や病気に強い品種選びも徹底しています。
丹波農園
丹波農園
〒622-0232 京都府船井郡京丹波町曽根中上125【google map】
TEL:0771-82-1032
丹波農園:公式HP
収穫から熟成まで。手間ひまかけた「追熟」が生み出す奇跡の甘さ
丹波栗の最大の魅力の一つが、その“ホクホク感”と自然な甘み。その秘密は、収穫してすぐに食べるのではなく、“追熟”という工程にあります。
農家さんは、収穫した栗を温度0〜1℃の冷蔵環境で約1カ月間貯蔵します。この間、栗のデンプン質が糖分へとじっくり変化し、甘みが最大限に引き出されるのです。こうすることで、栗本来の旨みと香りがより一層高まり、食べた瞬間に口いっぱいに秋の恵みが広がります。

また、木から自然に落ちた「落ち栗」だけを選別することで、余計な渋みやクセのない、まろやかで上品な味に仕上がります。この丹念な仕事こそが、丹波栗を日本一のブランドに押し上げているのです。
世界に挑む!日本代表シェフが作る丹波栗の“香り”新作料理
「食彩の王国」では、世界の舞台で戦う日本代表シェフが丹波の栗を使い、新しい料理に挑戦する姿が描かれました。
今回のテーマは「香りのシンフォニー」。
出典:食彩の王国:公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/syokusai/?pc_yjweb
シェフは、丹波栗のピューレをソースに仕立てたり、京赤地鶏や合鴨、旬の京野菜や山のハーブと組み合わせることで、素材同士の香りや味のハーモニーを生み出しました。
例えば、ローストした栗のピューレは、鶏や鴨のローストと相性抜群。そこに京都産の黒トリュフや地酒の香りを加えることで、まさに「香りの芸術」とも言える逸品が完成します。

和食・フレンチ・イタリアンと、どんな料理にも合わせられる丹波栗の懐の深さが、世界の料理人からも絶賛される理由です。
HOTEL THE MITSUI KYOTO 都季 TOKI
HOTEL THE MITSUI KYOTO 都季 TOKI
京都府京都市中京区油小路通二条下る二条油小路町284【google map】
TEL:075-468-3166
HOTEL THE MITSUI KYOTO 都季 TOKI:公式HP
HOTEL THE MITSUI KYOTO 都季 TOKI:公式Instagram
伝統の和菓子からモダンなスイーツまで。丹波栗が光る逸品の数々
丹波栗は、そのまま食べても絶品ですが、和菓子や洋菓子の世界でも主役級の存在感を発揮します。
京都や丹波地方の老舗和菓子店では、秋限定で「栗きんとん」「栗蒸し羊羹」「渋皮煮」などが店頭に並びます。中でも「丹波栗の渋皮煮」は、ふっくらと煮上げられた栗が宝石のように輝き、手間暇かけた贅沢な味わい。
また、洋菓子店では「モンブラン」や「栗のパイ包み焼き」など、栗の香りと甘さを最大限に生かしたスイーツが人気を集めています。

さらに、地元のカフェや農家レストランでは、焼き栗や栗スイーツ、栗入りパンやタルトなど、オリジナルメニューも豊富。栗の魅力を五感で楽しめるのが、秋の丹波ならではの贅沢です。
マールブランシュ北山本店
マールブランシュ北山本店
〒603-8053 京都府京都市北区上賀茂岩ケ垣内町40【google map】
TEL:075-722-3399
マールブランシュ北山本店:公式HP
マールブランシュ北山本店:公式Instagram
丹波の秋を旅する。栗拾い体験・直売所・グルメフェアを満喫!
秋の丹波地方を旅すると、まるでおとぎ話のような風景が広がります。色づく山々と田園、そして栗の木が並ぶ畑。その中で栗拾い体験ができる農園や、地元産の新鮮な栗が並ぶ直売所も各地に点在しています。
特に亀岡市、南丹市、京丹波町周辺では、10月になると「丹波栗フェア」「味覚まつり」が開催され、多くの観光客で賑わいます。イベント会場では、栗ご飯、栗おこわ、焼き栗、栗スイーツなど地元ならではのグルメを思う存分味わえます。
家族連れにも人気の「栗拾い体験」は、自分の手で採ったばかりの栗を味わえる、秋だけの特別な思い出。農家カフェや直売所では、収穫したての栗や栗スイーツのお土産も豊富です。
丹波栗フェア:公式Instagram
アクセス・観光情報。秋の丹波は“日帰りプチ旅行”にもおすすめ
京都市内から丹波地方へは、車で1時間程度。
電車の場合は、JR嵯峨野線で「園部駅」や「亀岡駅」まで行き、そこからバスやレンタカーを利用すると便利です。
現地では、観光タクシーやレンタカーを使って農園や直売所、カフェをめぐるのもおすすめ。秋の丹波は、栗だけでなく新米や黒豆、松茸なども旬を迎えるので、グルメ好きな方にも満足度の高い旅になります。

また、地域によっては紅葉の名所や温泉地も点在しており、味覚狩り+温泉+紅葉の“秋の三大体験”が一度に楽しめます。
農家とシェフを結ぶ“栗”のバトン。未来へつなぐ食の物語
今回の「食彩の王国」でもっとも印象的だったのは、生産者と料理人の“絆”でした。
「自分が大切に育てた栗が、世界の料理に生まれ変わるなんて夢のよう」と語る農家さん。
一方、シェフは「農家の努力と丹波の自然の恵みが、最高の料理を生む」と感謝の思いを伝えます。

農家と料理人が力を合わせ、伝統を守りつつ新しい挑戦に取り組む姿は、日本の食文化の奥深さと未来の可能性を感じさせてくれます。
前回の放送では!
食彩の王国は帝国ホテル総料理長絶賛!相模湾の黒アワビ10月4日放送
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まとめ〜秋の京都・丹波で“食の芸術”を体感しよう!
食彩の王国:公式HP
食彩の王国:公式 Facebook
秋の京都・丹波は、ただ美味しいだけではなく、千年を超えて受け継がれる“食の文化”が息づく場所。
大地の恵みを慈しむ生産者の手、そしてその素材を最高の一皿に昇華させる料理人の技。
両者が出会うことで、世界に誇る“食の芸術”が生まれます。
今年の秋は、ぜひ京都・丹波の栗を味わいに出かけてみませんか?
自然と人が育む秋の味覚を、家族や友人、大切な人と分かち合うことで、きっと特別な思い出になるはずです。
旅の途中で出会う地元の人々や、伝統と革新が息づく料理、そして何より“秋の香り”を、五感で堪能してみてください。

