はじめに
2025年11月15日(土)放送の『食彩の王国』(テレビ朝日系)では、「“海の宝庫”豊後水道が育む本マグロ」が特集されました。舞台は、太平洋の黒潮と瀬戸内海がぶつかる大分県の豊後水道。潮流の速さと水温の寒暖差が生み出す厳しい自然環境は、多くの高級魚を育む“海の宝庫”として知られています。
そんな海で、いま新たな注目を集めているのが、養殖本マグロ「ヨコヅーナ」。10年にわたる研究と努力の末に誕生したこのマグロは、まるで天然物のように身が引き締まり、赤身と脂のバランスが絶妙な逸品です。
この記事では、豊後水道の自然環境、マグロ養殖の挑戦、そして料理人たちが生み出す“地産地消のマグロ料理”の魅力を、わかりやすく紹介します。
目次
食彩の王国!豊後水道とは―日本有数の「海の宝庫」

豊後水道は、大分県と愛媛県の間に広がる海峡で、黒潮が流れ込む太平洋と穏やかな瀬戸内海が交わる地点です。そのため潮の流れが速く、ミネラルを豊富に含んだ栄養豊かな海水が常に循環しています。
この環境が生み出す海の恵みは実に多彩で、全国的に知られる関サバ・関アジをはじめ、イセエビやタイ、ヒラメなど、高級魚が数多く水揚げされています。そんな“海の宝庫”で、いま新たな主役として注目されているのが養殖本マグロ「ヨコヅーナ」です。

豊後水道の厳しい環境が、マグロの筋肉を鍛え、脂と旨みを兼ね備えた“極上の身質”を育てています。
大分県津久見市―マグロの街の復活物語
ヨコヅーナが生まれたのは、大分県津久見市。明治時代から遠洋マグロ漁の一大拠点として栄えたこの町は、かつて“マグロの街”と呼ばれていました。
しかし、時代の変化とともに漁師の数は激減し、最盛期のわずか1割ほどにまで減少。この現状をなんとか変えたいと立ち上がったのが、地元の水産会社「株式会社兵殖(ひょうしょく)」でした。
「もう一度、津久見の海に誇りを取り戻したい」という思いから始まった本マグロ養殖事業。当初は失敗の連続で、餌の工夫や水温管理、病気対策に苦しみながらも、10年におよぶ試行錯誤の末、ついに理想のマグロ「ヨコヅーナ」が誕生しました。

その味は、地元の料理人からも高く評価され、いまでは津久見市の新たな名物として全国へ発信されています。
ヨコヅーナの美味しさの秘密
ヨコヅーナが高く評価される理由は、豊後水道の自然環境と、漁師たちのこだわりにあります。
潮流の速さと水温差が筋肉を鍛える
豊後水道は日本でも有数の潮の速い海域です。そのため、マグロが常に泳ぎ続けることで身が引き締まり、筋肉質で弾力のある赤身が育ちます。
マイナス3度で徹底した鮮度管理
出荷の際は、一本釣りで釣り上げた直後に“活け締め”を行い、マイナス3度の氷水で急速冷却。これにより、旨みを逃さずに保ちます。
赤身と脂の黄金バランス
ヨコヅーナは、赤身の深い旨みと脂のとろける食感を兼ね備えています。口に入れた瞬間、旨みが広がり、後味はさっぱり。まさに「天然を超える養殖」と呼ばれる理由です。

こうして育まれたヨコヅーナは、いまや関東や関西の高級レストランでも注目を集めるブランドマグロとなっています。
株式会社 兵殖
株式会社 兵殖
住所:大分県津久見市高洲町3824-71【google map】
TEL:0972-82-8200
株式会社 兵殖:公式HP
株式会社 兵殖:公式Instagram
フレンチの匠が挑む“地産地消のマグロ料理”
番組では、大分市の人気フレンチシェフ・野中丈平さんが、ヨコヅーナを使った新たな料理に挑戦しました。東京の名門レストランで修業を積んだ野中さんが目指すのは、「大分ならではのフレンチ」。
一品目は、一週間熟成させたヨコヅーナの赤身と、ホイル焼きにした柿を合わせた前菜。柿の優しい甘みとマグロの旨みが重なり合い、驚くほど繊細な味わいに仕上がりました。
二品目は、大分特産のカボスを使用した爽やかなソースのマグロ料理。地元の食材同士を組み合わせた一皿は、まさに“地産地消の極み”です。

フレンチの技法で新しい命を吹き込まれたヨコヅーナは、伝統と革新が融合した“食のアート”ともいえる逸品に。
FrenchRestaurant実の丈
FrenchRestaurant実の丈
住所:大分県大分市中央3丁目2-28 2階【google map】
TEL:0975-00-0897
FrenchRestaurant実の丈:公式HP
FrenchRestaurant実の丈:公式Instagram
地元で味わう!ヨコヅーナ料理が堪能できる店
津久見市や大分市には、ヨコヅーナを使用した料理が味わえる名店が点在しています。観光やグルメ旅で訪れた際には、ぜひ立ち寄りたいお店ばかりです。
| 店名 | 特徴 | 住所・電話番号 |
|---|---|---|
| 株式会社 兵殖 | ヨコヅーナの生産元。直売や見学相談も可能。 | 大分県津久見市高洲町3824-71 TEL:0972-82-8200 |
| French Restaurant 実の丈 | 野中丈平シェフによる大分フレンチ。地元食材×ヨコヅーナ。 | 大分県大分市中央3丁目2-28 2階 TEL:0975-00-0897 |
| 亀吉 | 郷土料理と新鮮なマグロ丼が人気。 | 大分県津久見市高洲町22-26 TEL:0972-82-5519 |
| 日本料理 折鶴(ホ どの店も、豊後水道の海が育んだ本マグロの魅力を最大限に引き出す工夫がされています。 豊後水道の未来と“食の希望”ヨコヅーナの誕生は、単なるブランド魚の成功ではありません。それは、津久見市の漁師たちの希望であり、地域全体の再生の象徴でもあります。 かつて“遠洋漁業の街”として栄えた津久見が、養殖という新しい形で海と再び向き合い、若い世代へとバトンをつなぐ――。その姿は、まさに“日本の漁業の未来像”ともいえるでしょう。 豊後水道の海が持つ潜在力、そしてそれを支える人々の情熱がある限り、ヨコヅーナはこれからも日本の食卓に新たな感動を届け続けます。 亀吉亀吉 はちくはちく はちく:公式Instagram NOMADE GARDENNOMADE GARDEN NOMADE GARDEN:公式Instagram 前回の放送では! こちらも見逃せない! まとめ:食彩の王国!“海の宝庫”豊後水道の本マグロヨコヅーナが拓く新時代の味食彩の王国:公式HP ・豊後水道は黒潮と瀬戸内海が交わる「海の宝庫」であり、多くの高級魚や希少な海産物が水揚げされることで全国にその名を知られています。独特の潮流と豊かなミネラル環境が、魚たちの成長を力強く後押ししています。 豊後水道の雄大な自然と、そこに生きる人々の誇りと努力がひとつになって生まれた「ヨコヅーナ」。それは、海と人との絆が生んだ“現代の奇跡”ともいえる存在です。津久見や大分を訪れる際は、ぜひその味を現地で体験してみてください。口にした瞬間、漁師や料理人、そしてこの地域の物語が伝わってくるはずです。豊後水道の本マグロは、日本の食卓に新たな感動と希望を与え続けてくれるでしょう。 |
