2026年2月14日(土)9:30〜9:55 テレビ朝日放送予定の「食彩の王国 最高峰の味 “天然まがも”おいしさの秘密 匠の技と狩猟に密着」について、提供情報をもとに見どころや背景、楽しみ方を分かりやすく整理した事前ガイドです。放送内容や紹介店舗は変更となる場合があります。
はじめに 冬の茨城が誇る常陸国天然まがもに注目
冬になると、日本各地で旬の味覚が話題になります。牡蠣、寒ブリ、あんこう鍋など、寒さが厳しいほど美味しくなる食材は数多くあります。その中で、いま静かに注目を集めているのが「常陸国天然まがも」です。
2026年2月14日放送の食彩の王国では、茨城県が誇るブランドジビエ「常陸国天然まがも」に密着します。単なるジビエ特集ではありません。かつては“農業被害をもたらす存在”とされてきたマガモを、地域の誇りへと変えていく挑戦の物語が描かれます。
この記事では、常陸国天然まがもの基本情報から、ブランド化の背景、狩猟と加工のこだわり、料理人たちの革新的な一皿、そして今後の可能性までを徹底的に解説します。初めてジビエに触れる方にも分かりやすくまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
食彩の王国!常陸国天然まがもとは何か
常陸国天然まがもは、茨城県が2023年より本格的にブランド化を進めている天然のマガモです。主な生息地は霞ヶ浦周辺。霞ヶ浦は日本有数のレンコン産地として知られていますが、冬になると多くのマガモが飛来します。
しかし、このマガモがレンコンを食べてしまうことで、年間1億円以上の農業被害が発生してきました。そのため、長年にわたり駆除対象とされてきたのです。
ここで生まれたのが発想の転換です。
「駆除するだけではなく、食材として価値を高めることはできないか」
この問いから、常陸国天然まがもプロジェクトが始まりました。
ブランドの特徴は明確です。
・天然個体のみを使用
・伝統的な鴨猟の技術を活用
・捕獲後すぐの迅速な処理
・徹底した温度管理
・トレーサビリティの確保

野生で育ったマガモは、運動量が多く、筋肉が引き締まっています。脂は控えめながら質が高く、香りは濃厚で深い余韻があります。養殖では再現できない力強さと繊細さを併せ持つ味わいが魅力です。
ジビエはなぜ誤解されるのか
ジビエと聞くと、「臭みがある」「硬い」「扱いが難しい」「当たり外れが大きい」というイメージを持つ方も少なくありません。外食で一度クセの強いジビエを体験したことが、そのまま固定観念になっているケースもあります。しかし、その多くは“素材そのもの”の問題ではなく、“処理と流通の工程”に起因するものです。
野生動物の肉は、捕獲から処理までのスピードと精度が品質を大きく左右します。血抜きが遅れれば雑味が残り、内臓処理が不十分であれば特有のにおいが出やすくなります。また、冷却の立ち上がりが遅れたり、温度帯が安定しなかったりすると、旨みよりもえぐみが前に出てしまいます。つまり、ジビエの評価は「狩猟後の数時間」で決まると言っても過言ではありません。
常陸国天然まがもでは、この課題に真正面から向き合っています。捕獲後すぐに適切な血抜きを行い、内臓処理を迅速かつ丁寧に実施。さらに、肉の中心温度を的確に管理しながら急速に冷却することで、雑味のない澄んだ旨みを引き出します。単に早いだけでなく、工程ごとにチェック基準を設けることで、品質のブレを最小限に抑えています。
プロジェクトの中心人物であるジビエ職人・櫻井太一さんは、「処理が味を決める」と語ります。解体の角度、刃の入れ方、筋繊維への負担を減らす包丁の滑らせ方、冷却のタイミング。すべてが計算された工程であり、経験に裏打ちされた判断の積み重ねです。特にマガモは繊維が繊細なため、わずかな力加減の違いが食感に直結します。
その結果、常陸国天然まがもは“ジビエらしい力強さ”を保ちながらも、透明感のある香りと上品な余韻を両立させています。実際に試食した料理人からは「想像以上にクリーン」「フレンチにも和食にも合わせやすい」という声が上がっています。

その品質は、国内外の食通からも高い評価を得ています。単なる地域振興の枠を超え、世界基準を目指す取り組みであることが分かります。ジビエへの誤解を一つずつ解きほぐし、“正しく処理された天然まがも”の実力を示している点こそ、このプロジェクトの大きな意義と言えるでしょう。
フレンチが惚れ込む理由
出典:食彩の王国:公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/syokusai/?pc_yjweb
茨城県常陸大宮市のフレンチレストラン「RESTAURANT YOSHIKI FUJI」では、常陸国天然まがもを主役にした一皿が提供されています。
オーナーシェフの藤良樹さんは、バスク地方で修業を積んだ実力派です。彼が惚れ込んだのが、常陸国天然まがもの力強さと上品さの両立でした。
ムネ肉は低温でじっくり火入れし、皮目は香ばしく焼き上げます。内部はしっとりとしたロゼ色を保ち、噛むたびに旨みが広がります。
「包丁の入れ方ひとつで味わいが変わる」

繊維を断つ方向、厚み、休ませる時間。すべてが緻密に計算されています。野性味を消すのではなく、上品に整える。その技術こそが、常陸国天然まがもの真価を引き出しています。
RESTAURANT YOSHIKI FUJI
RESTAURANT YOSHIKI FUJI
住所:茨城県常陸大宮市石沢字上ノ坪1107-1【google map】
TEL:0295-53-0330
営業時間:ランチ一斉スタート12:00
ディナーは応相談
定休日:月曜日 火曜日
RESTAURANT YOSHIKI FUJI:公式HP
RESTAURANT YOSHIKI FUJI:公式Instagram
日本料理との融合 常陸秋そばとの共演
出典:食彩の王国:公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/syokusai/?pc_yjweb
土浦市の老舗日本料理店「よし町」では、常陸秋そばの実と組み合わせた料理が登場します。
百年以上続く割烹の店主・木村英明さんは、素材を活かす引き算の美学を大切にしています。濃厚な鴨の旨みと、プチプチとしたそばの実の食感が調和し、大地の恵みを感じさせる一皿が完成します。

日本料理は派手さよりも奥行きを重視します。常陸国天然まがもは、その哲学と非常に相性が良い食材です。
よし町
よし町
住所:茨城県土浦市中央2-9-28【google map】
TEL:029-821-5267
営業時間:18時00分~22時00分
土曜日、12時00分~14時30分、18時00分~22時00分
日曜日、12時00分~14時30分
定休日:木曜日
よし町:公式HP
よし町:公式Facebook
若手料理人の挑戦 丸ごと使い切る発想
出典:食彩の王国:公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/syokusai/?pc_yjweb
水戸市の「レストラン オオツ」では、若手料理人・大津高彬さんが常陸国天然まがもを丸ごと活用しています。大津さんは、単に珍しい食材として扱うのではなく、「一羽の命をどう料理で表現できるか」という視点で向き合っています。その姿勢は、厨房に立つ所作や素材への触れ方からも伝わってきます。
・骨は出汁へ
・内臓はミンチに
・脂はソースへ
・ローストは主役として
・端肉はテリーヌやパテへと再構築
例えば骨は、時間をかけて丁寧にローストし、旨みを最大限に引き出したうえでフォン(出汁)へと仕上げます。内臓は臭みを抑える下処理を徹底し、香味野菜と合わせてコクのあるミンチ料理へ。脂は繊細な甘みを活かしてソースに溶け込ませ、ローストしたムネ肉やモモ肉の風味をさらに引き立てます。こうして一羽の中にある個性を、それぞれ最適な形へと昇華させていきます。
命を無駄にしないという姿勢が、料理に深みをもたらします。ジビエの本質は「いただく」という意識にあります。単に食材を使い切るという合理性だけでなく、「自然から預かった命を余すことなく表現する」という哲学が根底にあります。

丸ごと使い切る発想は、サステナブルな食文化にもつながっています。廃棄を減らすことはもちろん、地域で捕獲された資源を地域で価値化する循環型モデルの実践でもあります。若手料理人の挑戦は、常陸国天然まがもを未来へとつなぐ重要な役割を担っているのです。
レストラン オオツ
レストラン オオツ
住所:茨城県水戸市白梅1-5-4【google map】
TEL:029-226-8502
営業時間:12時00分~15時00分 18時00分~21時00分
定休日:月曜日
レストラン オオツ:食べログ公式HP
なぜ今ジビエなのか

近年、持続可能な食材への関心が高まっています。家畜生産は多くの資源を必要としますが、野生鳥獣の有効活用は環境負荷を抑える可能性があります。
また、地方では鳥獣被害が深刻化しています。単なる駆除ではなく、食材として価値を高めることで、地域経済にも貢献できます。
常陸国天然まがもは、
・農業被害の軽減
・地域ブランドの確立
・環境配慮型食材の提案
という三つの側面を持っています。
今後伸びると考えられる理由
私はこのプロジェクトが今後さらに注目を集めると考えています。理由は三つあります。
第一に、明確なストーリー性です。背景が見える食材は、消費者の共感を得やすいです。
第二に、高度な処理技術です。品質管理が徹底されているため、安定した味を提供できます。
第三に、一流料理人の参画です。プロが評価する食材は、信頼性が高まります。

さらに、海外市場への可能性も秘めています。ヨーロッパではジビエ文化が根付いています。品質が確立すれば、輸出も視野に入るでしょう。
食彩の王国で注目すべきポイント
今回の放送で注目すべき点は以下の通りです。
・伝統的な鴨猟の現場
・鮮度を守る解体技術
・料理人の火入れの工夫
・若手の新しい挑戦

単なるグルメ紹介ではなく、食材の背景にある物語が描かれます。食彩の王国らしい、深掘り型の特集になるでしょう。
前回の放送では!
食彩の王国 信玄えび 山梨県の旨み革命!2月7日(土)テレビ朝日
こちらも見逃せない!
ぶらり途中下車の旅 林家たい平 横須賀線!世界一小さいチョコと鎌倉チーズ
まとめ 常陸国天然まがもが示す未来
食彩の王国:公式HP
食彩の王国:公式Facebook
語り 薬師丸ひろ子
常陸国天然まがもは、害獣と呼ばれてきた存在を、最高峰の味へと変えた挑戦の象徴です。
そこには、農業被害という現実、地域の覚悟、職人の技、料理人の情熱があります。
食は文化であり、未来をつくる力でもあります。
食彩の王国をきっかけに、常陸国天然まがもがさらに広まり、茨城県の新たな誇りとなることを期待しています。
冬のごちそうとして、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。



