はじめに
2025年8月16日(土)放送のテレビ朝日「人生の楽園」。今回の舞台は、島根県安来市にある小さなガラス工房『びいだま舎』です。ここでは、昭和の暮らしを彩った“型板ガラス”が、再び新たな輝きを放っています。ガラス越しに差し込む柔らかな光、時代を超えて受け継がれる思い出、そして店主・赤尾容子さんがガラスに込めた情熱とやさしさ。その一つひとつに心が温まる工房です。
この記事では、「びいだま舎」の魅力や店主の歩み、型板ガラスの歴史、ワークショップ体験、地域とのつながり、そして安来市と昭和レトロの魅力まで、初めての方にも分かりやすく詳しくご紹介します。昭和の温かみと現代のクリエイティブが融合した“懐かしいのに新しい”ガラスの世界を、ぜひ旅の参考にしてみてください。
目次
人生の楽園!型板ガラスとは?昭和を彩った懐かしの素材

昭和の日本家屋に欠かせなかった「型板ガラス」は、凹凸のある表面にさまざまな模様が彫られた装飾ガラスです。玄関やお風呂場、室内の扉や窓に使われてきました。例えば夜空の星、草花、小紋柄、幾何学模様など、多彩なパターンが存在します。光をやさしく拡散し、外からの視線を遮りつつも、家の中に温かな光を届ける役割を果たしていました。
かつては多くの家庭で当たり前のように使われていた型板ガラスですが、現在は新たに生産されることが非常に少なくなっています。リフォームや建て替えで姿を消し、今では「懐かしい昭和の風景」として記憶の中に残るだけ…

そんな希少な素材を、びいだま舎では一点ずつ丁寧にリメイクし、雑貨やインテリアへと再生しています。
店主・赤尾容子さんの人生物語
びいだま舎の店主・赤尾容子(あかおようこ)さんは、島根県安来市生まれ。自然豊かな環境と、昭和の暮らしの温かさに囲まれて育ちました。高校卒業後は京都の老舗呉服店に就職。その後は地元に戻り、広告会社で働きながら、趣味でガラス細工やステンドグラスを学び始めました。ものづくりへの情熱は、子どもの頃から変わらず持ち続けていたそうです。
そんな容子さんに転機が訪れたのは、地元のガラス店との出会い。ある日、長年倉庫に眠っていた大量の型板ガラスを「よかったら引き取ってほしい」と頼まれます。

当時は型板ガラスという呼び名も知らず、「いつか何かの役に立つかも」と思い、思い切って全て受け取ったのが始まりです。
20年の時を経て動き出した創作活動

倉庫から引き取ったガラスは、そのまま20年近く自宅の片隅に静かに眠っていました。ガラスの箱を目にするたびに、どこか胸がくすぐったくなる思いとともに「このまま眠らせておくのはもったいない」と心の奥で感じていたと言います。しかし、子育てや仕事、家事に追われる日々の中、ガラスをゆっくり眺める余裕もなかなかありませんでした。
とはいえ、“何かに使えそう”という直感だけは、時間が経っても消えません。時折、友人や家族が「このガラス、すごく綺麗だね」「何か作らないの?」と声をかけてくれることも。そうした何気ない一言が、心のどこかに小さな灯りをともしてくれていたそうです。
やがて子育てが一段落し、人生にも少しずつ自分の時間が戻ってきました。そんなある日、長い間しまい込んでいた型板ガラスの箱を改めて手に取ります。光に透かして見てみると、どのガラスも昭和の空気をまといながら、独特の表情を浮かべていました。その一枚一枚の違いに胸が高鳴り、「やはりこのままでは終われない」と強く感じたのです。
再びステンドグラス制作への情熱が湧き上がり、容子さんは手元にあった型板ガラスをひとつずつカットしてみました。模様や色の異なるガラス片を、まるで布のパッチワークのように慎重に組み合わせていきます。すると、思いがけず美しい世界が現れたのです。
完成した作品は、どこか懐かしくも新しい、唯一無二の風合い。手に取ると、光が繊細に反射し、見た人が「わあ!」と声をあげて感動してくれる、そんな瞬間に何度も立ち会いました。「このガラスには特別な力がある」「もっと多くの人に見て、触れてほしい」——その思いは日に日に強くなっていきました。

こうして“びいだま舎”を開くという新たな夢が、容子さんの心の中でゆっくりと、しかし確実に形になっていきました。多くの年月を経たガラスと、長い時間温め続けてきた情熱。その両方が重なった瞬間、創作活動は本格的に動き出したのです。
『びいだま舎』誕生ストーリー
2025年2月、安来市の住宅街の一角にある、かつて使われていなかった小さな工場跡地。その場所を自らの手で丁寧に改装し、赤尾容子さんの新たな夢とともに『びいだま舎』は静かに幕を開けました。店名「びいだま舎」には、昭和の子どもたちが無邪気に手のひらで転がしたビー玉のように、「小さくてきらきらした思い出や夢を、ここに集めて大切にしたい」という願いが込められています。ビー玉は時代や世代を越えて人々に親しまれる存在であり、その輝きをガラス作品にも託したいという思いがありました。
改装作業は、壁や床、照明に至るまで、できるだけ手作業で進められました。地元の仲間や家族、時にはご近所の方の手も借りながら、温かな雰囲気に満ちた工房が誕生。開店前から「どんなお店ができるの?」「昭和のガラスって?」と地域の期待も高まり、オープン当日は多くの方が足を運んでくれたといいます。
店内のドアを開けると、まず目に飛び込んでくるのは大小さまざまな型板ガラスの光の反射と、やさしい空気感。棚やテーブルには、型板ガラスを使ったアクセサリーやトレイ、オーナメント、ランプシェード、モザイクアートなど、バリエーション豊かなハンドメイド作品が所狭しと並びます。どの作品も一つひとつ模様や色合いが異なり、まさに“世界にひとつだけ”の逸品。同じものが二つとないため、じっくりと選ぶ時間もまた楽しみのひとつです。
特に人気が高いのは、ガラスのかけらを繊細な糸で吊るした「ゆらゆらオーナメント」。窓辺や玄関に飾ると、日差しや風を受けてガラス片がやさしく揺れ、虹色のきらめきと共に、涼やかな音色が室内に広がります。お客様からは「眺めているだけで癒やされる」「毎日違う表情が楽しめる」と好評。ガラスに当たる光や風の強さによって変化するその佇まいが、暮らしに豊かな彩りを添えてくれます。
また、昭和ガラスの温かみやレトロ感を活かしたコースターや小物入れ、ガラスパネルなど、普段使いできる実用品も多数取りそろえています。食卓やリビングのワンポイント、プレゼントや引き出物としても人気です。さらに、季節限定のデザインや色合いを変えた作品もあり、訪れるたびに新しい発見があります。

週末や連休には、遠方から訪れたファンや昭和レトロ好きの旅行者がまとめ買いしていくことも多く、商品の一部はあっという間に売り切れてしまうことも。作品を求めて二度三度と足を運ぶ常連さんも増え、びいだま舎は地域だけでなく、安来市を訪れる観光客にとっても特別な存在となりつつあります。
ワークショップ体験で“自分だけの昭和レトロ”
びいだま舎のもう一つの大きな魅力は、予約制のワークショップです。参加者は、さまざまな型板ガラスの模様や色から好きなものを選び、ステンドグラスの技法でガラスをつなぎ合わせていきます。ハンダごてを使い、容子さんの丁寧なサポートで、初めての方でも安心して楽しめます。
完成したオリジナル作品は、「世界に一つだけ」の思い出。小さなオーナメントやアクセサリー、フォトフレームなど、作品のバリエーションも豊富です。地元の子どもたちや観光客、親子連れ、友人同士で参加する人も多く、ワークショップをきっかけに昭和ガラスの温かさが次世代へと伝わっていきます。

「できあがった瞬間、自然と笑顔がこぼれるんです」——参加者からは、そんな感想が数多く寄せられています。
地域との温かいつながりと支え
びいだま舎の工房オーナーである髙野勝利さんは、実はかつて型板ガラスの“型”を手彫りしていた職人さん。偶然のような必然で容子さんと出会い、「ぜひここで工房をやってほしい」と力強く背中を押してくれた大切な存在です。今でも新鮮な野菜を差し入れてくれたり、地元の方との交流の橋渡しをしてくれたりと、容子さんの創作活動を陰ながら支えています。

また、家庭では夫の斉(いつき)さんが会社勤めの傍ら、帰宅後には手料理を作ってくれたり、家事や育児を分担したりと全面サポート。家族や地域に支えられてこそ、びいだま舎の温かな空気が保たれているのです。
びいだま舎が届ける“昭和レトロ”の新しい価値
びいだま舎の作品は、ただ「懐かしい」だけでなく、現代のインテリアやライフスタイルにも溶け込むデザイン性が魅力です。透明感や模様の違いを生かし、光を取り込む工夫を凝らした作品たちは、窓辺や玄関、リビングなどに置くだけで、空間に優しいアクセントを加えてくれます。
また、どの作品にも「古き良きものを大切に、でも今を楽しむ心を忘れずに」という容子さんのメッセージが込められています。

贈り物や記念品、旅の思い出として購入される方も多く、近年はSNSでもじわじわと人気が広がっています。
安来市の観光と一緒に楽しみたい!昭和レトロめぐり
びいだま舎がある島根県安来市は、歴史、芸術、そして豊かな自然が調和した、まさに“旅の宝箱”のような観光都市です。市内には、全国的にも高い評価を受ける日本庭園「足立美術館」があり、美術ファンや庭園好きにとっては一度は訪れたい憧れの名所。四季折々の庭の表情は何度見ても新鮮で、館内には日本画の巨匠・横山大観をはじめとした名作も多数展示されています。
足立美術館:公式HP
足立美術館:公式Instagram
また、安来節演芸館では、ユーモアと人情味にあふれた伝統芸能「安来節」やどじょうすくい踊りを鑑賞することができ、地元ならではの笑いと温もりを感じられる貴重な体験ができます。歴史好きなら、安来城址や武家屋敷通り、古い町並みをのんびり散策するのもおすすめです。さらに中海を望む絶景スポットや、湖畔の遊歩道、自然豊かな公園もあり、散策や写真撮影を楽しむ旅行者が年々増えています。
びいだま舎は、こうした観光名所を巡る途中で立ち寄れる癒やしの空間です。特に昭和レトロ好きの方や、手仕事・アート・ガラス工芸に興味がある方には、安来市観光の“ハイライト”にもなりうる存在。ガラスのきらめきと手作りの温かさを体感し、旅の途中にリフレッシュできるひとときが過ごせます。
周辺エリアには、昔ながらの古民家カフェ、地元の旬素材を活かしたランチが評判のレストラン、季節の果物を使ったスイーツが楽しめる和洋菓子店なども点在。歴史情緒あふれる町並みや寺社、ローカルな道の駅などもあり、1日じっくりと安来を満喫したい方にぴったりです。びいだま舎で昭和ガラスの雑貨を手に入れた後は、のんびりカフェタイムを楽しんだり、地元の味を堪能したりして、心豊かな時間をお過ごしください。

さらに、市内・近郊では陶芸やそば打ちなどの体験教室も充実しており、アクティブ派の旅行者にも人気です。旅の記念にワークショップで自分だけの作品を作ったり、地域の人とのふれあいを楽しんだりと、安来の魅力を五感で味わえます。遠方からの観光客はもちろん、地元の方も日常を忘れて心癒やされるコースとして注目されています。
今後の展望と地域への思い
びいだま舎では、今後も型板ガラスの魅力をさらに発信していく計画があります。ワークショップのバリエーション拡大や、地元イベント・観光施設とのコラボレーション、さらには昭和ガラスの歴史を伝える展示や講演など、地域とともに歩む活動を構想中です。

「昭和の懐かしさ」と「新しい発見」の両方を楽しめるびいだま舎は、安来市の新しい観光拠点、そして地域活性化のモデルケースとしても注目を集めています。
人生の楽園 島根・安来市びいだま舎 昭和ガラスの魅力
「昭和の型板ガラス」の温かみと、店主・赤尾容子さんの創作への情熱が詰まったびいだま舎。懐かしいガラスが生まれ変わる瞬間を、ぜひあなた自身の目で確かめてみてください。
びいだま舎 営業時間・定休日
営業時間
10:00~16:00
定休日
火曜・水曜・木曜
※不定休や臨時休業もあり。最新情報はInstagramなど公式SNSで要確認
予約状況・見学案内
ワークショップは【事前予約制】
通常の来店・見学も「混雑回避のためできれば事前連絡を」との案内あり
団体利用の場合は必ず予約
今後のイベント・特別企画(2024年~)
秋以降、地元クリエイターとのコラボ作品展示や「昭和ガラス展」などの地域イベントも企画予定
最新情報や募集はInstagram(@bidama_sha)または観光ポータルサイト等で随時発信
びいだま舎:公式HP
びいだま舎:公式Instagram
ご注意とおすすめ
営業日・イベント内容は季節やテレビ放送反響で変更される場合あり。必ず来店前にSNSまたは電話で最新情報を確認してください。
所在地:島根県安来市植田町346‑1(飯梨小学校前)
車でのアクセス良好(駐車場あり)、JR安来駅からもタクシーで約10分と便利です。
- shop OPEN
- 第1,3土&月13:30〜18:00
- 日 11:00〜17:00
- ワークショップ
- 第1,3土&月9:30〜12:30
- 工房開放(リクエスト制作体験)
- 水 9:30〜、13:30〜
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まとめ 〜昭和ガラスがつなぐ、思い出と未来〜
びいだま舎は、昭和の型板ガラスに新たな命を吹き込む場所です。一つひとつのガラスが、時代や人の手を超えて今の暮らしに彩りを与えてくれます。「懐かしいけど、どこか新しい」——そんな作品たちは、見る人の心をそっと温めてくれます。
安来市を訪れる際は、ぜひびいだま舎へ足を運び、ガラスのぬくもりや昭和レトロの魅力を直に感じてみてください。思い出に残る一品や、旅の思い出を彩る体験が、きっとあなたを待っています。
