夏の東北を彩る二大祭りとして知られる「南三陸町志津川湾夏まつり」(7月26日)と「登米市佐沼夏祭り花火大会」(7月27日)は、どちらも地元の魅力を存分に味わえるイベントです。本記事では、両祭りの基本情報からアクセス方法、露店・屋台情報、周辺観光スポットまでを詳しく解説し、初めて訪れる方にもわかりやすいようまとめました。車でも公共交通機関でも快適に会場へ到着し、美味しい地元グルメや幻想的な花火を満喫していただくための決定版ガイドです。
目次
南三陸町志津川湾夏まつりの基本情報

南三陸町志津川湾夏まつりは、毎年多くの観光客や地元住民が夏の風物詩として楽しみに訪れる人気イベントです。2025年は7月26日(土)15:00〜20:30に志津川仮設魚市場周辺の特設会場(志津川字旭ケ浦8)で開催され、例年1万人以上の来場者が見込まれています。メインとなる打ち上げ花火は19:55頃からスタートし、約500発の花火が夜空を美しく彩ります。会場では地元高校生による創作太鼓やダンスパフォーマンス、トコヤッサイコンテストなど多彩なステージプログラムが行われ、子どもから大人まで家族連れやカップルで賑わいます。さらに南三陸町ならではの新鮮な海産物を使ったグルメ屋台がズラリと並び、かき氷や焼きそばはもちろん、名物・南三陸キラキラ丼や地元産牡蠣なども味わえます。

震災からの復興を祈念し、地域の絆を深める心温まるお祭りです。雨天の場合は翌日7月27日(日)に順延されます。
南三陸志津川湾夏まつりアクセス方法:公共交通機関と車
公共交通機関
JR気仙沼線「柳津駅」下車、BRT志津川駅行き路線バスに乗り換えて「志津川駅」下車(徒歩2〜3分)
仙台駅から直通バスはありませんが、JRで約2時間、バスを含めると約2時間30分で到着します。
車でのアクセス
三陸自動車道「南三陸海岸IC」から県道を経由して約7分
仙台市中心部からは仙台東部道路・三陸自動車道経由で約2時間
駐車場とシャトルバス情報
祭り会場近くには約1,000台収容可能な臨時駐車場が設けられます。会場周辺は13:00〜22:00の間、交通規制で通行止めとなりますのでご注意ください。役場周辺のベイサイドアリーナからは15:00〜22:00の間、無料シャトルバスが随時運行されます。早めに到着してシャトルバスを利用すると、渋滞や駐車待ちを避けられます。
祭り会場のプログラムと露店情報
ステージプログラム
15:25〜:南三陸高等学校軽音楽部によるライブパフォーマンス
16:05〜:本浜七福神舞(伝統舞踊)
16:30〜:行山流水水戸辺鹿子躍(郷土芸能)
17:00〜:トコヤッサイコンテスト(参加型名物企画)
18:10〜:海童いしゃり(民謡グループ)
18:30〜:南三陸ダンススクール
19:15〜:MikiBabyライブ
19:55〜:大森創作太鼓×打ち揚げ花火
屋台・露店の見どころ
会場には町内外から集まる多彩な露店が所狭しと並び、見て回るだけでもワクワクします。南三陸町の海の幸をふんだんに活用した「南三陸キラキラ丼」はもちろん、地元の牡蠣やホタテを使った海鮮串、香ばしいイカ焼きなどの海鮮グルメが大人気です。また、暑い夏に嬉しい冷たいかき氷や、香り高い焼きそば、ジューシーな焼き鳥、生ビールのほか、手作りソーセージや地元産の果物を使ったフルーツジュースなど、定番からオリジナルメニューまで16台のキッチンカーでバラエティ豊かに楽しめます。さらに、地元農家が育てた新鮮野菜を使った限定サラダやスムージー、そして郷土料理「はっと汁」のミニサイズなど、ここでしか味わえない一品も登場します。

味覚はもちろん、彩りや香りでも夏祭り気分を盛り上げる露店が揃っているので、おなかを空かせてゆっくりとにぎわいを満喫してください。
志津川周辺の観光スポット
会場から車で約5分ほどの「南三陸さんさん商店街」は、南三陸キラキラ丼発祥の地として名高く、地元鮮魚店や特産品販売店、カフェが軒を連ねています。風情あるアーケード通りを歩きながら、ミニ鮮魚市場で水揚げされたばかりの海産物を購入したり、手作りアクセサリー工房を覗いたりと、散策だけでも十分に楽しめます。通りの先には海を一望できるテラス席があり、夏風に吹かれながら一息つくのがおすすめです。
隣接する「道の駅さんさん南三陸」には、震災伝承施設「南三陸311メモリアル」が併設されており、被災地の歴史を学べる展示室やシアターを無料で見学できます。また、道の駅内には地元農家の野菜直売所や、南三陸産ホタテや牡蠣を使った海鮮料理が味わえるレストラン、地元パン工房など多彩な飲食・物販コーナーが充実しています。
少し足を延ばせば、荒々しい海岸線が美しい景勝地「神割崎」へもアクセス可能です。朝夕の潮風を感じながら、真ん中が割れた大きな岩盤が織りなす絶景を散策し、写真撮影スポットとしても人気です。周辺には整備された遊歩道や展望台があり、晴れた日には太平洋を一望できます。
さらに、震災の記憶を後世に伝える「南三陸復興祈念公園」は、静かな緑の中に震災遺構やモニュメントが点在し、しっとりとした雰囲気の中で慰霊と祈りを捧げる場となっています。園内には散策路やベンチ、献花台が整備されており、ゆっくりと心穏やかに過ごせます。

これらのスポットを組み合わせることで、南三陸の“今”と“昔”を感じながら、地元の食文化や復興への思い、人々の温かさに触れられるおすすめルートが完成します。
南三陸町志津川湾夏まつり2025:公式HP
登米市佐沼夏祭り花火大会の基本情報

登米市佐沼夏祭りは、江戸時代から続く約400年の歴史を誇る伝統行事です。そのクライマックスを飾る花火大会は、2025年7月27日(日)19:30〜20:10に迫川河川敷で開催され、約4,000発もの色とりどりの花火が夜空を華やかに彩ります。打ち上げ前には、スターマインやナイアガラなど多彩なプログラムが用意され、観客をワクワクさせる演出が満載です。また、水面に映る花火の美しさは格別で、家族連れやカップル、カメラ愛好家で賑わいます。
祭り会場は迫総合支所前のエスファクトリー東北中江公園周辺で、日中の11:00〜20:30には勇壮な神輿渡御や郷土芸能の披露、地元グルメが楽しめる露店が約100店並びます。夜の部の前には子ども向けのミニゲームコーナーや音楽ステージも開催され、老若男女問わず一日中楽しめるイベントです。

雨天の場合は予備日として翌週8月3日(日)に同時刻・同会場で延期開催されるため、最新の天気情報をチェックしてお出かけください。
登米市佐沼夏祭りアクセス方法:公共交通機関と車
公共交通機関
JR東北本線「瀬峰駅」下車、宮城交通バス佐沼行き約30分、「佐沼営業所」下車徒歩5分
JR東北本線「新田駅」からタクシーまたは路線バスで約20分
車でのアクセス
三陸自動車道「佐沼IC」から約6分
東北自動車道「築館IC」から約16分/「若柳金成IC」から約26分
駐車場と交通規制
会場周辺には約1,130台分の無料駐車場が完備されていますが、19:00〜21:30の間は交通規制により車両の入庫ができません。規制解除は21:30頃となり、その前後は出入りが制限されます。例年、開始直前には駐車場が満車となるケースが多いため、16:00頃までの到着を推奨します。満車の場合は会場から徒歩10分の臨時駐車場(約300台)をご利用ください。さらに、無料シャトルバスが16:00〜22:00の間に約15分間隔で運行されており、スムーズに会場までアクセスできます。駐車場入口にはスタッフによる誘導看板も整備されているので、初めて訪れる方も安心してお越しください。
佐沼夏祭りの催しと露店情報

佐沼夏祭りでは、地元の伝統芸能披露や威勢の良い神輿渡御、昔ながらの郷土料理実演などが午前中から熱気あふれるステージで開催されます。太鼓や笛の音色が響き渡る神輿行列は、威勢のいい掛け声とともに町内を巡り、その姿は圧巻です。地域住民や祭り見物の方々が一体となって掛け声を合わせ、活気あふれる祭りの雰囲気を作り出します。郷土料理の実演コーナーでは、地元のベテラン職人が腕を振るう「はっと汁」の調理過程を間近で見学でき、完成後はアツアツの一杯をその場で味わえるのが魅力です。
露店は10:30〜20:00まで営業し、登米産牛肉を使ったジューシーな串焼きはもちろん、地元名物「はっと汁」のミニカップ、甘く冷たいかき氷などの定番メニューが楽しめます。さらに、子ども向けの綿あめやチョコバナナ、香ばしい焼きそばやたこ焼きなどのお祭り定番スナック、地酒や生ビールを揃えたアルコールコーナーも充実しています。特に登米産の米粉を使用した揚げ餅や、地元農家直送の新鮮野菜を使ったサラダ・スムージーといったオリジナルメニューはここでしか味わえない逸品です。
祭り会場には約200席を備えた座席付き観覧スペースが設けられており、木陰の休憩所やベビーカー対応の広めの通路、多目的トイレなど、家族連れやご高齢の方にも配慮された設備が整備されています。

午後の混雑を避けるには午前11:00頃までの早めの来場がおすすめで、ゆったりと地元の味や文化を楽しみながら、温かなもてなしを存分に満喫することができます。
佐沼周辺の観光とグルメ情報
登米市には、明治時代の洋風建築が今も美しく残る「みやぎの明治村」があり、赤レンガ造りの旧役場庁舎や洋館など6棟が見学できます。敷地内のガイドツアーでは当時の生活様式を再現した展示を楽しめ、季節ごとの企画展も開催されています。併設の資料館では、明治期の写真や資料が充実しており、歴史好きにはたまらないスポットです。
隣接する教育資料館は、明治21年建築の重要文化財を活用した施設で、明治以降の教育制度や教科書の展示が見どころです。また、警察資料館では、昔の警察署の内部を再現したジオラマや制服・装備品を間近に見学でき、地域の治安史を学べます。
伝統芸能伝承館「森舞台」では、能楽や狂言などの古典芸能を本格的な舞台で体験でき、年中を通して定期公演やワークショップが開催されています。能の所作や謡(うたい)の基本をプロの指導者から学べる貴重な機会です。
食文化も充実しており、地元名産のササニシキやひとめぼれのふっくらとしたご飯はもちろん、登米産牛肉のステーキやジューシーな焼肉が味わえるレストランが点在します。ほかにも、地元の米粉を使った油麩丼や、昔ながらの製法で作る笹かまぼこ、あつあつのはっと汁は、訪れたらぜひ試したい一品です。
さらに、登米はリンゴやブルーベリーなど果樹栽培も盛んで、直売所では新鮮な果実や手作りジャム、ジュースが並びます。夜には地酒の蔵元を訪ねて、地元酒造の清酒やリキュールを味わうのもおすすめです。歴史と伝統、そして豊かな食文化を一度に楽しめるエリアです。」
登米市佐沼夏祭り:公式HP
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東北の夏祭りを楽しむポイント
早めの到着:駐車場やシャトルバスは混雑しますので、開始2〜3時間前を目安に会場入りしましょう。特にシャトルバスは昼過ぎから混むため、余裕を持って乗車券を購入しておくのがおすすめです。
現金の準備:屋台はクレジット不可が多いので、小銭を用意しておくとスムーズです。また、スマホ決済対応の店舗も増えていますが、通信状況が不安定になりやすい会場もあるので、現金と併用すると安心です。
レジャーシート・折りたたみ椅子:観覧スペースが限られるため、持参するのがおすすめです。特に夕方以降は日が傾いて蒸し暑くなることもあるので、背もたれ付きの椅子があると長時間でも快適に過ごせます。
防寒・虫よけ対策:夕暮れ以降は気温が下がります。長袖や虫よけスプレーを忘れずに。風が強い場合もあるので、薄手のウインドブレーカーやレインコートもあると安心です。
地元グルメを満喫:祭り会場だけでなく、周辺の商店街や道の駅もチェックして、東北ならではの食材を味わいましょう。特に南三陸の新鮮な海鮮丼や登米のはっと汁は必食です。
カメラ・スマホの充電:花火やステージパフォーマンスは見逃せないシャッターチャンス。携帯用バッテリーを持参して、撮影機会を逃さないようにしましょう。
地元の人との交流:祭りならではの温かい雰囲気を楽しむために、地元ボランティアや出店者との会話を楽しんでみてください。おすすめのグルメや裏話を教えてもらえるかもしれません。
以上のポイントを参考に、南三陸町志津川湾夏まつりと登米市佐沼夏祭り花火大会で、思い出に残る東北の夏を心ゆくまで満喫してください!