2025年10月12日放送の「ポツンと一軒家」は、日本の山奥や離島だけでなく、ついに舞台が世界へと広がりました。今回の舞台は、フランス南部の壮大なアルプス山脈。そこに“ポツン”と佇むのは、2000羽もの地鶏を自然放し飼いで育てる日本人夫婦が切り拓いた養鶏場です。
この物語は、ただの移住体験記ではありません。見知らぬ異国の地で、ゼロから始める覚悟と、自然との向き合い方、夫婦の絆、そして“生きる”ということの意味を静かに問いかけてきます。
本記事では、番組内容をベースに、南仏アルプスでの養鶏生活や夫婦の挑戦、自然と共生する暮らしのリアルを徹底的にご紹介します。
目次
ポツンと一軒家！南仏アルプス山脈にたたずむ一軒家〜その全貌
🏡#ポツンと一軒家 🔍
— ABCテレビ (@asahi_tv) October 12, 2025
📺今夜7時54分
▶️ゲスト #市川右團次 #平塚日菜
🇫🇷ポツンと一軒家を
発見したのはなんとフランス！🏞️
向かったのは南フランスにある
雄大なアルプス山脈を見渡す山の中⛰️
ご夫婦で仲睦まじく営む
放し飼いの養鶏場だった🐔
ご夫妻の暮しぶりにも密着🏡#所ジョージ #林修 pic.twitter.com/8VPgRgvkBT
フランス南東部、イタリア国境にも近いアルプス山脈。日本からは想像もつかないほどの大自然が広がり、切り立つ山々と、四季ごとに表情を変える草花の絨毯。その大自然に包まれるようにして、一軒の“ポツンとした”養鶏場が建っています。
道なき道を何キロも進み、急勾配を抜け、ようやく見えてくる小さな集落。さらに山道を進むと、突如視界が開け、太陽を浴びる鶏舎と、遠くには白いアルプスの峰々。まさに「ここしかない！」と夫婦が直感した奇跡のロケーションです。
養鶏場をゼロから手作り！夫婦の開拓ストーリー
この養鶏場を営むのは、日本からやってきた一組の夫婦。元々は会社員として働いていた二人ですが、「もっと自然の中で、人間らしい暮らしがしたい」という想いから、思い切って南仏に移住を決意しました。
最初に手に入れた土地は、石だらけで雑草が生い茂る“誰も使いたがらない荒れ地”。インフラは一切なく、水道も電気も通っていませんでした。そこをスコップ片手に、少しずつ開墾。鶏舎を建てるための木材も、近くの森から自分たちで調達。建設はすべて手作業で、工具の使い方も一から学びながら夫婦二人三脚で進めました。
時には失敗や怪我もあり、心が折れそうになる日も。しかし「絶対にこの土地で暮らしたい！」という思いが二人を突き動かし、4年かけてようやく今の形にたどり着いたのです。
自然放し飼い2000羽！アルプスの恵みで育つ地鶏たち
この養鶏場の最大の特徴は、約2000羽という規模の地鶏を完全放し飼いで育てていること。山の斜面全体が“鶏たちの楽園”になっており、地鶏たちは自由気ままに草を食み、虫をついばみ、走り回っています。
飼育方針は「鶏本来の生き方を尊重すること」。ケージに閉じ込めるのではなく、自然のままにストレスフリーで成長させることで、肉質もしっとり柔らかく、旨味が濃縮されます。
鶏たちの健康管理も徹底しており、抗生物質や化学飼料は一切使用せず、朝夕に山を歩き回って一羽一羽の様子を観察。餌は主に地元産の穀物と山の自然草。鶏の排泄物は堆肥にして畑に戻し、循環型の農業を実現しています。
“何もない”から始まった自給自足ライフ
荒れ地からのスタートだったため、水や電気といったライフラインもゼロから作り上げました。
水の確保は雨水と湧き水
最初は近くに川もなく、水道工事も莫大な費用がかかるため、屋根で集めた雨水をタンクに貯め、ろ過して飲用・生活用水に。夏場の水不足には山を掘り進めて湧き水を確保し、少しずつシステムを充実させていきました。
電気は太陽光発電
発電機だけに頼ると燃料費がかさむため、太陽光パネルを設置。天気の良い日は冷蔵庫も問題なく稼働。夜はLEDライトで最低限の明かり、冬場は薪ストーブで暖を取ります。電気のありがたみを噛みしめる生活が、日々の工夫や知恵につながっています。
夫婦の分担と絆〜すべてを二人で
夫婦は毎朝夜明け前に起き、鶏の世話から一日が始まります。餌の用意、卵の回収、鶏舎の掃除、病気や怪我のチェック…仕事は山のようですが、どれも欠かせない大事な役割です。
作業を分担しながらも、お互いの得意不得意を補い合う日々。時には意見がぶつかることもありますが、「大切なのは話し合いと歩み寄り」と夫婦は語ります。
どんな困難も二人で乗り越えてきたからこそ、どんどん強い絆が生まれていきました。
地鶏料理を味わえる小さなレストラン
養鶏場の隣には、夫婦が自ら運営する小さなレストランも併設されています。
店内は木の温もりあふれるアットホームな空間。メニューは自家製のローストチキン、地鶏と旬野菜のスープ、新鮮な卵を使ったオムレツやプリンなど、どれも「ここでしか食べられない逸品」です。
観光客や地元住民がわざわざ山道を登ってやってくるほどの人気ぶり。食事を通して「命の尊さ」「食べることのありがたみ」を伝えたい――それが夫婦の一番の願いです。
アルプスの大自然と共に生きる〜四季と試練
南仏アルプスは、春には野花が咲き誇り、夏は草原が緑に輝き、秋は紅葉が山を彩ります。自然の美しさは言葉にできないほど。しかし、冬になると一転、氷点下の厳しい寒さと大雪が鶏舎を襲います。
鶏たちが寒さで弱らないように、冬は藁や木材でしっかり断熱し、こまめに点検。雪で通路が塞がれるときは、夫婦で雪かきをして鶏たちの命を守ります。春が来て雪が解けた時の喜びは格別です。
天候や自然災害とも向き合う覚悟が必要ですが、それ以上に「自然の一部として生かされている」という感謝の気持ちが大きいといいます。
人とのつながり〜孤独じゃないポツン生活
「ポツン」と聞くと孤独な暮らしを想像しがちですが、実際には地域とのつながりもたくさんあります。養鶏場の建設時には、近隣の村人や地元の職人たちが手を貸してくれました。困ったときには声を掛け合い、野菜や果物をおすそ分けし合う温かな交流も。
番組でも、夫婦と地元の人々のふれあいや、レストランに集まるお客さんたちの和やかな様子が紹介され、「人は一人じゃ生きられない」ということを改めて感じさせられました。
番組を通して伝わる“生きる力”と“夫婦の愛”
この回の「ポツンと一軒家」は、単なる外国移住の成功ストーリーではなく、
「人はどんな場所でも、心の持ち方次第で“楽園”を作り出せる」
というメッセージが込められていました。
便利さや効率ばかりを求めてしまう現代社会ですが、あえて“何もない”不便な場所を選び、夫婦の力だけで暮らしを作り上げていく姿は、多くの視聴者の心を動かしました。
所ジョージさん・林修さん・ゲストも感動
スタジオの所ジョージさん、林修さん、市川右團次さん、平塚日菜さんも、そのチャレンジ精神や生き様に感心しきり。
「日本にも世界にも、こうやって“自分らしい暮らし”を実現している人がいるんだ」と驚きの声があがりました。特に、夫婦が語った「何もなかった土地が今は私たちの楽園です」という言葉には、スタジオの誰もがうなずいていました。
“生きる”とは何か？視聴者へのメッセージ
この物語が響いたのは、「ただ生きる」ことと「自分らしく生きる」ことの違いを教えてくれたからだと思います。
夫婦はこう語ります。「都会の暮らしも悪くないけれど、自分の手で家を作り、食べ物を育て、命と向き合う時間が本当の幸せなんです。」
便利さだけでは得られない心の豊かさ。自然と共にあることで、毎日の小さなことにも喜びや感謝を感じられる。そんな当たり前だけど忘れがちな“生きる力”を、この「ポツンと一軒家」は静かに伝えてくれました。
夫婦が見つけた“本当の楽園”
記事の最後に、あらためて夫婦の言葉を振り返ります。
「ここに来てから、毎日が冒険で、毎日が宝物です。
不便なことも多いけど、その分、工夫して乗り越えたときの達成感は何にも代えがたいです。
ここが、私たちにとって世界一の楽園です。」
アルプスの大自然の中で輝く“ポツンと一軒家”は、不便さの中にある自由と、命と向き合う尊さ、そして夫婦の強い絆を教えてくれる、まさに希望の灯でした。
前回の放送では！
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まとめ：ポツンと一軒家は南仏アルプス山脈で地鶏2000羽を育てる夫婦の挑戦
「ポツンと一軒家 南仏アルプス山脈で地鶏2000羽夫婦力合わせ営む養鶏場」編は、海外の大自然で自分たちの暮らしを切り拓いた日本人夫婦の物語を通して、
「人と自然の共生」
「夫婦の協力と愛」
「自給自足の生きる力」
を感じさせてくれる感動のエピソードでした。
私たちも、今ある日常に感謝し、小さな幸せを見つけながら、自分なりの“楽園”を作っていきたい――そんな気持ちになれる素晴らしい回です。