2026年9月5日放送予定の「食彩の王国」第1138回では、山形県に伝わる貴重な伝承野菜「勘次郎胡瓜(かんじろうきゅうり)」が主役として登場します。
一般的なキュウリとはひと味違う、ヒスイを思わせる淡く美しい色合いと大きな実、みずみずしさ、そしてフルーツを思わせる甘みが魅力の勘次郎胡瓜。
その故郷である山形県真室川町では、農家が代々受け継いできた種を絶やさないため、生産者が大切に栽培を続けています。
番組では、貴重な種を守る生産者・高橋伸一さんの物語をはじめ、山形を代表するイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフが勘次郎胡瓜を使った新作料理に挑戦。
さらに、真室川町の温泉宿で味わう和食、本場フランス仕込みの技を生かしたフレンチ、夏らしいスイーツ、明治天皇ゆかりの老舗料亭による日本料理など、ジャンルを超えた勘次郎胡瓜グルメが紹介されます。
この記事では、2026年9月5日放送の「食彩の王国 山形の勘次郎胡瓜」の内容を中心に、勘次郎胡瓜とはどんな野菜なのか、生産者が守り続ける理由、番組に登場する料理や取材先についてわかりやすく紹介します。
目次
食彩の王国で山形県真室川町の勘次郎胡瓜を特集
2026年9月5日放送予定の「食彩の王国」で取り上げられる食材は、山形県の「勘次郎胡瓜」です。
山形県には、地域の農家が長い年月をかけて種を受け継いできた伝統的な野菜が数多く残っています。
勘次郎胡瓜も、そのような山形の食文化を伝える貴重な野菜の一つです。
今回の番組で興味深いのは、勘次郎胡瓜そのものを紹介するだけではなく、「昔ながらの野菜を現代の料理人ならどのように生かすのか」という点にもスポットを当てていることです。
日本料理、フレンチ、イタリアン、スイーツなど、まったく異なるジャンルの料理人たちが勘次郎胡瓜と向き合います。
普段は脇役になりがちなキュウリが一皿の主役へと変わっていくところも、今回の見どころになりそうです。
勘次郎胡瓜とはどんなキュウリ?
勘次郎胡瓜は、山形県北部の真室川町で守り継がれてきた伝承野菜です。
明治時代に種が持ち込まれたとされ、その後、地域の人々によって栽培が続けられてきました。
特徴的なのが、一般的な濃い緑色のキュウリとは異なるヒスイのような淡い色合いと、大きく育つ実です。
水分をたっぷり含み、フルーツを思わせるような甘みが感じられるのも魅力。
キュウリと聞くと「シャキシャキした食感と青々しい風味」を想像する人が多いと思いますが、勘次郎胡瓜はそれだけではありません。
料理人がその甘みや水分量、成長段階による味の違いに注目することで、和食から洋食、デザートまで幅広い料理へ発展させる可能性を秘めています。
山形県に残る伝承野菜と勘次郎胡瓜
山形県は豊かな自然環境に恵まれ、地域ごとに特色ある農産物が育てられてきました。
その中でも注目したいのが「伝承野菜」です。
伝承野菜は種を受け継ぐことから始まる
現在、私たちがスーパーなどで購入する野菜は、品質や大きさが安定し、流通に適した品種が中心です。
一方、地域で昔から栽培されてきた野菜には、その土地ならではの個性があります。
勘次郎胡瓜も、農家が種を採り、翌年にまき、さらに次の世代へと受け渡すことで残されてきました。
つまり伝承野菜を守るということは、単に野菜を生産するだけではありません。
「種を未来へ残す」という役割も担っています。
大量生産される一般的な野菜とは違い、作り手がいなくなれば、その土地固有の味や特徴そのものが失われる可能性があります。
だからこそ、地域の農家や料理人が協力して伝承野菜の価値を発信していくことには大きな意味があります。
勘次郎胡瓜を守る生産者・高橋伸一さん

出典:食彩の王国:公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/syokusai/?pc_yjweb
今回の「食彩の王国」で重要な人物となるのが、勘次郎胡瓜の貴重な種を守り続けている高橋伸一さんです。
高橋さんは、もともと真室川町役場で伝承野菜の調査に携わっていました。
約20年前に知った「後継者がいない」という現実
高橋さんが勘次郎胡瓜と出会ったのは約20年前。
調査を進める中で知ったのが、勘次郎胡瓜の種を守っていく後継者がいないという問題でした。
長い年月をかけて地域に受け継がれてきた野菜であっても、栽培する人がいなくなれば途絶えてしまいます。
「この種を守り継ぎたい」
そんな思いから、高橋さん自身が勘次郎胡瓜の栽培に取り組むようになります。
簡単ではなかった勘次郎胡瓜の栽培
昔ながらの種を残す作業は、ただ畑に種をまけばよいというものではありません。
高橋さんは地道に隔離栽培を続けながら、勘次郎胡瓜本来の特徴を守ろうと努力してきました。
しかし、栽培は思い通りには進まず、ようやく立派な勘次郎胡瓜が育った後にも新たな困難が待ち受けていたといいます。
番組では、そんな苦難を経験した高橋さんが、それでも勘次郎胡瓜を守ろうとした理由にも迫ります。
私たちが一つの野菜を食べられる背景には、生産者の長い年月にわたる試行錯誤があります。
今回の放送は、料理のおいしさだけでなく「地域の種を未来へ残すこと」について考えるきっかけにもなりそうです。
工房ストローで守られる貴重な勘次郎胡瓜
勘次郎胡瓜を守り継ぐ高橋伸一さんの取材先として登場するのが、山形県最上郡真室川町にある「工房ストロー」です。
住所は山形県最上郡真室川町大字平岡885番地。
番組では、勘次郎胡瓜の栽培や収穫の様子とともに、生産者だからこそ知っている、おいしい食べ方も紹介される予定です。
水分たっぷりの勘次郎胡瓜グルメにも注目
収穫したばかりの野菜をよく知っているのは、やはり生産者です。
勘次郎胡瓜は豊富な水分と独特の甘みを持っているため、複雑な調理をしなくても素材そのもののおいしさを感じられる可能性があります。
一方で、料理人の手に渡れば、火入れや切り方、味付けによって別の表情を見せます。
番組では高橋さんがおすすめする勘次郎胡瓜グルメも登場するため、家庭で食べる際のヒントとしても注目したいところです。
【工房ストロー】
住所:山形県最上郡真室川町大字平岡885番地
TEL:0233-62-3796
奥田政行シェフが勘次郎胡瓜の新作料理に挑戦
今回の放送でも特に注目されるのが、山形の食材を生かした料理で知られる奥田政行シェフです。
奥田シェフは山形県鶴岡市の「アル・ケッチァーノ」で、地域の食材と向き合いながら独自の料理を生み出してきました。
今回挑戦する食材が勘次郎胡瓜です。
奥田政行シェフが注目した未成熟の勘次郎胡瓜
奥田シェフは実際にキュウリ畑を訪問。
そこで注目したのが、まだ完全には成長していない「未成熟の勘次郎胡瓜」でした。
奥田シェフは、その味わいを「アボカドのよう」と表現します。
一般的には、野菜は一定の大きさまで育ててから収穫するものというイメージがあります。
しかし料理人の視点では、成長途中だからこそ生まれる食感や風味も料理を構成する重要な要素になります。
完成した勘次郎胡瓜だけを見るのではなく、成長段階まで料理に生かそうとする発想は興味深いところです。
アル・ケッチァーノで生まれる渾身の一皿
勘次郎胡瓜の水分、甘み、食感、さらに未成熟の実が持つ特徴を奥田シェフがどう組み合わせるのでしょうか。
伝統野菜と現代イタリア料理が出会うことで、これまでとはまったく違った勘次郎胡瓜の楽しみ方が生まれそうです。
昔ながらの食材を守るためには、生産を続けることだけでなく「食べたいと思う人を増やすこと」も重要です。
料理人が新しい食べ方を提案することは、伝承野菜を次世代へつなげる一つの方法ともいえるでしょう。
【アル・ケッチァーノ】
住所:山形県鶴岡市遠賀原稲荷43
TEL:0235-26-0609
まむろ川温泉 梅里苑で味わう山形の和食
勘次郎胡瓜の故郷・真室川町からは「まむろ川温泉 梅里苑」も登場します。
天然温泉と周囲の景観を楽しめる施設で、番組では山形の名産品を生かした和の一皿が紹介されます。
地元で味わう勘次郎胡瓜の魅力
伝承野菜を楽しむなら、その土地で食べるのも魅力的です。
地元の食材を知る料理人が、地域の食文化と組み合わせることで、素材の個性がより分かりやすくなります。
真室川町を訪れ、温泉と郷土の味を一緒に楽しめるのも旅ならでは。
番組をきっかけに勘次郎胡瓜に興味を持った方にとって、真室川町そのものを訪れる理由にもなりそうです。
【まむろ川温泉 梅里苑】
住所:山形県最上郡真室川町平岡894-2
TEL:0233-62-2373
おかしの平和堂では勘次郎胡瓜が驚きのスイーツに
「キュウリをスイーツに?」と驚く方もいるでしょう。
今回の番組では、真室川町の「おかしの平和堂」が勘次郎胡瓜を使った夏らしいスイーツを披露します。
フルーツのような甘みをスイーツに生かす
一般的なキュウリをそのままお菓子にする姿はなかなか想像しにくいものです。
しかし勘次郎胡瓜には、みずみずしさとフルーツを思わせる甘みがあります。
そこに菓子職人のアイデアが加われば、夏にぴったりの爽やかなデザートへと変化する可能性があります。
勘次郎胡瓜を「料理に添える野菜」としてだけではなく、「甘味にも利用できる食材」として捉える発想にも注目です。
番組でどのようなスイーツが完成するのか、楽しみにしたいところです。
【おかしの平和堂】
住所:山形県最上郡真室川町大字新町129-5
TEL:0233-62-2762
トトマビではフランス仕込みの技で勘次郎胡瓜をフレンチに
山形県最上郡最上町にある「トトマビ」では、本場フランス仕込みの繊細な技術を生かした料理が登場します。
キュウリの歯応えを生かしたフレンチ
勘次郎胡瓜の魅力の一つが食感です。
キュウリは切り方や加熱方法、塩分の加え方などによって食感が大きく変わります。
今回の料理では、勘次郎胡瓜ならではの歯応えをどのように引き出すのかが見どころです。
和食ではなじみ深いキュウリも、フレンチの調理技法と組み合わせれば新しい料理へ変化します。
伝承野菜という言葉から「昔ながらの食べ方」を連想しがちですが、伝統的な食材だからこそ、現代的な料理との組み合わせによって新しい価値が生まれることもあります。
【トトマビ】
住所:山形県最上郡最上町大堀679
TEL:050-8887-2782
料亭 亀松閣で勘次郎胡瓜を伝統の日本料理に
山形市から登場するのが、明治天皇ゆかりの空間を持つ老舗「料亭 亀松閣」です。
歴史を感じさせる空間で味わう日本料理と、山形に受け継がれてきた勘次郎胡瓜。
今回のテーマを象徴するような組み合わせです。
老舗料亭が注目する山形の伝承野菜
日本料理では、素材そのものの味や季節感を大切にします。
夏が旬の勘次郎胡瓜は、色合いやみずみずしさ、食感を生かすことで季節を表現できる食材でもあります。
昔から受け継がれてきた伝承野菜を、歴史ある料亭がどのような日本料理に仕立てるのか。
華やかな料理だけでなく、勘次郎胡瓜そのものの持ち味をどのように引き出すのかにも注目です。
【料亭 亀松閣】
住所:山形県山形市薬師町2-8-81
TEL:023-631-3644
食彩の王国に登場する勘次郎胡瓜の取材先一覧
今回の「食彩の王国」では、勘次郎胡瓜の生産現場から日本料理、イタリアン、フレンチ、スイーツ、温泉宿まで幅広い取材先が登場します。
番組を見て「この料理を食べてみたい」「真室川町へ行ってみたい」と思った方は、店名と場所を覚えておくと便利です。
工房ストロー
山形県最上郡真室川町大字平岡885番地
TEL:0233-62-3796
勘次郎胡瓜の貴重な種を守り継ぐ生産現場として登場します。
アル・ケッチァーノ
山形県鶴岡市遠賀原稲荷43
TEL:0235-26-0609
奥田政行シェフが勘次郎胡瓜の特徴を見極め、新しい料理に挑戦します。
まむろ川温泉 梅里苑
山形県最上郡真室川町平岡894-2
TEL:0233-62-2373
天然温泉とともに、山形の名産を生かした料理が楽しめる施設として登場します。
おかしの平和堂
山形県最上郡真室川町大字新町129-5
TEL:0233-62-2762
勘次郎胡瓜を使った意外性のある夏らしいスイーツが紹介されます。
トトマビ
山形県最上郡最上町大堀679
TEL:050-8887-2782
本場フランス仕込みの技術を生かし、勘次郎胡瓜の歯応えを引き出した料理が登場します。
料亭 亀松閣
山形県山形市薬師町2-8-81
TEL:023-631-3644
明治天皇ゆかりの空間を持つ老舗料亭で、山形の伝承野菜が伝統的な日本料理へと仕立てられます。
なお、番組で紹介された料理が常時提供されているとは限りません。実際に訪問する場合は、提供期間や営業時間、予約の必要性などを事前に店舗へ確認しておくと安心です。
勘次郎胡瓜が教えてくれる山形の食文化
今回のテーマには、「珍しいキュウリを食べる」というだけでは語り切れない魅力があります。
勘次郎胡瓜を残すために種を守ってきた人がいて、その野菜を育てる生産者がいて、さらに料理として新しい価値を生み出す料理人がいます。
地域の食文化は、このような人と人とのつながりによって受け継がれていきます。
食べることが伝承野菜を未来につなぐ
伝承野菜を守るために欠かせないのが、食べる人の存在です。
どれほど貴重な野菜でも、消費する人がいなければ継続的な栽培は難しくなります。
地元の飲食店が料理として提供したり、有名シェフが新しい調理法を考えたり、お菓子店がスイーツに加工したりすることで、これまで勘次郎胡瓜を知らなかった人にも魅力が伝わります。
「食べてみたい」という気持ちが生産を支え、次の世代へ種を残す力につながっていくのです。
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まとめ|食彩の王国で山形の勘次郎胡瓜の魅力に迫る
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2026年9月5日放送予定の「食彩の王国」第1138回では、山形県真室川町に受け継がれてきた「勘次郎胡瓜」が特集されます。
ヒスイのような色合い、大きな実、水分の多さ、そしてフルーツを思わせる甘みを持つ勘次郎胡瓜は、明治時代から地域で守り継がれてきた貴重な伝承野菜です。
番組では、生産者・高橋伸一さんが約20年前から種を守り続けてきた物語に迫ります。
さらに「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフによる新作イタリアンをはじめ、「まむろ川温泉 梅里苑」の和の一皿、「トトマビ」のフレンチ、「おかしの平和堂」のスイーツ、「料亭 亀松閣」の日本料理など、勘次郎胡瓜の可能性を広げる多彩な料理が登場します。
昔から受け継がれてきた野菜を、そのまま残すだけではなく、新しい料理へ発展させて次の世代へつないでいく。
今回の「食彩の王国」は、そんな山形の伝承野菜を守る人々と料理人たちの思いにも触れられる内容です。
夏の山形が育む勘次郎胡瓜がどのような料理へ生まれ変わるのか、そして高橋さんが守り続けてきた一粒の種にどのような物語があるのか、9月5日の放送に注目です。
