ジャパネットと言えば、テレビショッピングで一世を風靡した企業として知られています。ですが、その本質は「ただの通販会社」ではありません。時代の変化に合わせて、社内体制を刷新し、アフターサービスや地域創生にまで取り組む姿は、今まさに「現代型の成長企業」と言える存在です。
2025年6月29日(日)放送の『がっちりマンデー!!』では、このジャパネットホールディングスの進化した経営戦略に迫ります。本記事では、放送前にチェックしておきたい注目ポイントを、わかりやすく解説していきます。
目次
がっちりマンデー!カリスマ頼みからの脱却を掲げた2代目社長・高田旭人氏
6月29日(日)朝7:30〜📺#がっちりマンデー !!
— がっちりマンデー!! (@gacchiri_m) June 27, 2025
『ジャパネット』
2代目社長は一体何をやったのか⁉︎1日で数十億円売上げるチャレンジデー!衝撃価格のカラクリ!通信販売だけじゃない!?修理も改善も!?千億円のスポーツビジネス!
放送ぜひご覧ください!#tbs pic.twitter.com/1xGRqlqGfE
ジャパネットの大きな転換点は、創業者・高田明氏から息子である高田旭人氏への事業承継にありました。2015年に社長に就任した旭人氏は、「父のカリスマに頼る経営からの脱却」を宣言します。
理系出身で東大卒、証券会社を経てジャパネットに入社した彼は、徹底したデータドリブン思考と現場主義を融合させ、経営改革を断行。組織の若返り、幹部登用、IT化の推進といった数々の改革により、売上高は着実に増加し、2024年には2621億円に到達しました。

このような2代目の手腕は、単なる事業継承ではなく、企業そのものを「もう一段上」に引き上げた結果といえます。
驚異の売上を叩き出すチャレンジデーの仕組み
ジャパネットの収益構造を支える目玉施策が「チャレンジデー」です。これは、1日1商品に集中して販売する日替わり超特価セールで、テレビ・ラジオ・ネットを連動させたメディアミックスによって、大量の注文を獲得します。
特に驚くのはその成果で、1日あたり17億円〜20億円もの売上を記録する日もあるほどです。この施策は当初、創業者からの反対もありましたが、若手幹部チームの熱意と準備により実現に至りました。

年単位で商品の仕入れ調整を行い、放送スケジュールと配送体制を綿密に設計。価格インパクトとスピード感で一気に受注を集める戦略は、他社には真似できない圧倒的な強みです。
顧客満足を徹底的に支えるアフターサービス

通販企業にとって、販売後の対応も顧客ロイヤルティを高める重要な要素です。ジャパネットのコールセンターでは、年間860万件以上の問い合わせに対応し、応答率は97%超という高水準を維持しています。
ここで特筆すべきは、ただの受電業務ではないという点です。オペレーターは故障対応や操作説明のほか、製品改善に関するフィードバックも収集。実際に、問い合わせが多かった「電源が入らない」問題については、改善用の操作シールを商品に同梱するよう変更し、問い合わせ数を削減しました。

さらに、**自社修理センターの対応率は83.7%、修理満足度は97.0%**と、アフターサポートの質でも業界屈指のレベルを誇ります。
地域創生の新モデル 長崎スタジアムシティとは
ジャパネットのもう一つの挑戦が、地元・長崎の地域活性化です。その象徴が「長崎スタジアムシティプロジェクト」です。
2024年10月に開業したこの複合施設は、総投資額1000億円以上、敷地面積7万5000㎡というスケール。サッカースタジアム、Bリーグ対応アリーナ、14階建てホテル、商業施設、温泉・BBQ・ジップラインなど、まるで“地域全体を巻き込むテーマパーク”のような構造です。

この施設を起点に、V・ファーレン長崎の来場者数も急増。民間主導でここまでの地域創生を実現するケースは極めて稀で、ジャパネットの社会的存在価値が高まっています。
業界が認める革新的な多角化モデル
ジャパネットは単なる通販企業から脱皮し、「接客力」「修理力」「地域貢献力」を武器に多角化しています。
2023年には「コンタクトセンター・アワード」で3部門同時受賞を達成。これは業界でもきわめて珍しく、テクノロジー導入力・人材育成・オペレーション設計すべてが高水準であることを証明しています。
また、地方での大規模投資、スポーツチームの経営、そしてAI活用による商品提案といった分野にまで領域を拡張。経営全体が「点」ではなく「面」で成長するモデルを構築している点も、注目すべき特徴です。
長崎スタジアムシティ:公式HP
長崎スタジアムシティ:公式Instagram
がっちりマンデー!!で取り上げられる見どころ
6月29日放送の『がっちりマンデー!!』では、以下のようなポイントに焦点が当たると予想されます。
• チャレンジデーの舞台裏と驚異の売上ロジック
• コールセンターの“聞き取り力”と改善提案の実例
• 長崎スタジアムシティの建設秘話と地域波及効果
• 若手幹部の成長を支える組織体制と社風改革
現代の成長企業の要素が詰まった内容ですので、ビジネス関係者はもちろん、組織改革に関心のある方、地方創生に取り組む自治体関係者にもおすすめの回です。
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まとめ:ジャパネットの成長に学ぶべき教訓
ジャパネットは「通販会社」の枠にとどまらず、IT×人材×地域という3軸でビジネスを拡張しています。高田旭人社長のリーダーシップのもと、若手人材の抜擢、オペレーション改革、そして地域との共生を実現しながら、企業価値を高めているのです。
『がっちりマンデー!!』で紹介されるその全貌は、これからの企業がどう成長すべきかを示す「生きた教科書」と言えるでしょう。ぜひ番組とともに、本記事を参考に、自社の戦略や組織運営のヒントとしてご活用ください。