秋の美味しさを求めて——「幻の里芋」に出会う旅へ
秋が深まる10月。だんだんと涼しくなり、鍋や煮物が恋しくなる季節ですね。この時期の食卓を彩る野菜のひとつが、里芋です。ただの脇役…と思いきや、いま注目されているのが“幻の里芋”と呼ばれる「上伊場野里芋」。
2025年10月25日放送の「満天☆青空レストラン」では、宮城県大崎市三本木・上伊場野地区で育てられたこの伝統野菜が主役に抜擢されました。ゲストには俳優の山田裕貴さんが登場し、その味わいに驚きと感動のリアクションを見せてくれました。
この記事では、「上伊場野里芋」の正体や特徴、育てる農家さんのこだわり、番組で紹介された絶品メニュー、そして山田裕貴さんが番組内で感じた里芋の魅力まで、たっぷり詳しくご紹介します。
地元の方だけでなく、全国の里芋好き・グルメ好き・お取り寄せ好きの方も必見の内容です。どうぞ最後までお楽しみください!
目次
満天☆青空レストラン!上伊場野里芋とは?300年守られた“幻の里芋”の秘密
【本日よる6時30分‼️】
— 満天⭐️青空レストラン【公式】 (@aozora_ntv) October 25, 2025
宮城県、世界農業遺産にも登録される野菜の名産地で収穫するのは、今が旬!幻の里芋😳
まるでカマンベールチーズのように濃厚ねっとりな食感で一度食べたら忘れられない衝撃の味✨
ゲストは 2度目のご来店、#山田裕貴 さん👏… pic.twitter.com/WObzfN6im9
まずは、「上伊場野里芋」とはどんな里芋なのか、ご存知ですか?
この里芋は、宮城県大崎市三本木町上伊場野地区というごく限られた土地で、なんと300年以上もの間、地元の農家さんに守られてきた伝統野菜です。
特徴は、一般的な里芋と比べて以下の点が挙げられます。
• 流通量がごくわずか
生産量が少なく、ほぼ地元消費と贈答用に限られるため、スーパーなど一般流通にはなかなか出回りません。その希少さから“幻の里芋”とも呼ばれています。
• 茎の色が独特で、子芋中心に収穫
茎は黒紫がかった色合い。多くの里芋が「親芋」「子芋」「孫芋」と複数世代を育てるのに対し、上伊場野里芋は主に子芋を食用にし、しっとりした食感が特徴です。
• ねっとり食感と濃厚な旨み
最大の特徴は、ひとくち食べたときの“ねっとり感”。まるでカマンベールチーズを思わせるほど濃厚で、口の中にふわっと広がる旨みと甘みが特長です。
• 煮崩れしにくく万能
加熱しても煮崩れしにくく、煮物・炒め物・揚げ物・スイーツなど、さまざまなレシピに活用できるのも嬉しいポイントです。

こうした魅力から、和食店の料理人や、食にこだわる人々の間で静かなブームとなっており、テレビや雑誌でもたびたび特集されています。
世界農業遺産の大地で生まれる特別な味
「上伊場野里芋」のふるさとである大崎市三本木地区は、“大崎耕土”と呼ばれる広大な農業地帯の一角です。この大崎耕土は、水田や畑が入り混じる独特の地形と、肥沃な土壌、水資源に恵まれ、「世界農業遺産(GIAHS)」にも認定されています。
この土地で里芋栽培が盛んなのには、いくつかの理由があります。
• 水はけの良い土質と、寒暖差がある気候
三本木地区は、川や水田からのミネラルをたっぷり含む土壌と、水はけの良さが特徴。昼夜の寒暖差も、野菜の甘みと粘りを引き出す秘訣です。
• 自家消費・地元流通中心の小規模生産
多くの農家さんが、昔ながらの手法で少量多品種栽培を続けています。大量生産に向かないぶん、ひとつひとつの芋に手間ひまがかけられ、味の深みが違います。
• 伝統を守る在来品種の継承
300年以上も受け継がれる栽培技術や、選び抜かれた種芋によって、他にはない風味と粘りが今も守られています。

「上伊場野里芋」は、単なる里芋ではなく、“地域の風土・歴史・農家の思い”が詰まった特別な存在。その唯一無二の味わいは、まさに「大崎耕土」の恵みそのものと言えるでしょう。
満天☆青空レストランで紹介!里芋尽くしの究極フルコース
2025年10月25日放送の「満天☆青空レストラン」では、この“幻の里芋”をふんだんに使った“究極のフルコース”が登場し、スタジオは大盛り上がりとなりました。
実際に紹介されたメニューは以下の5品です。
1. きぬかつぎ
皮付きのまま蒸し上げるだけのシンプルな一皿。
素材の味がストレートに楽しめ、ねっとり&ホクホク食感がダイレクトに味わえます。
塩をパラリとふるだけで、驚くほど上品な甘みが引き立ちます。
2. 揚げ里芋の甘酢餡
皮をむいた里芋を一度素揚げし、甘酸っぱい餡と絡める逸品。
外はカリッ、中はねっとり、噛むごとに優しい酸味と里芋のコクが合わさります。ご飯のお供にも、お酒のおつまみにも◎
3. 里芋と豚肉のオイスター炒め
里芋の和素材に中華のコクをプラス。
豚肉の旨み、オイスターソースの深み、そこに里芋のもちもち食感が合わさり、ご飯がすすむボリュームおかずです。
意外な組み合わせですが、ねっとり芋が主役になる逸品。
4. スイート里ポテト
「芋」と聞くと、ついサツマイモを連想しますが、上伊場野里芋を使えばスイーツも絶品!
ねっとり感を活かして、牛乳やバター、砂糖と合わせてオーブンで焼き上げれば、和菓子にも洋菓子にもなる新感覚の“里芋スイートポテト”が誕生します。
5. 芋煮
東北の秋といえば“芋煮”!
伝統のレシピに上伊場野里芋を使えば、とろけるほど柔らかく、汁が濃厚に仕上がります。家族みんなでワイワイ囲むのにもぴったりです。
ゲスト・山田裕貴さんも絶賛!食べてわかる“本物の味”
今回の「満天☆青空レストラン」には、俳優の山田裕貴さんがゲスト出演。実は彼、普段から和食好きで知られていますが、上伊場野里芋を初めて口にした際には「これ、里芋!?チーズみたいな濃厚さ!」と驚きを隠せませんでした。
番組内で山田さんが語った印象的なコメントの一部をご紹介します。
• 「里芋ってこんなに甘いの?もちもちしてて、まるでスイーツみたい」
• 「きぬかつぎが一番芋本来の旨みを感じられて感動」
• 「オイスター炒めは和と中が合体した感じ。ご飯が進みます!」
彼のリアクションを見て、「食べてみたい!」と思った方も多いはず。

また、地元農家の方々が語る“手間ひま”や“里芋への愛情”に触れ、単なるご馳走以上の「大地と人のつながり」も伝わる内容となっていました。
幻の里芋を味わう・買う・育てるためには?
上伊場野里芋の魅力を知ると、「ぜひ一度、食べてみたい!」という気持ちが湧いてきますよね。しかし前述の通り、生産量がとても少ないため、全国的な流通はごくわずか。
それでも下記の方法で手に入るチャンスがあります。
・地元直売所や産直イベントで
大崎市や三本木町の農産物直売所、秋の収穫祭、JAの産直市などで、収穫期(10〜11月頃)限定で販売されることがあります。
ただし数量限定、すぐ売り切れることも多いのでご注意を。
fkdfarm:公式Instagram
FKD farmネットストア:公式HP
・お取り寄せやギフト
時期によっては大崎市や三本木町の農家さん、JAが運営するネットショップ、ふるさと納税の返礼品として出品されることもあります。
「上伊場野里芋 ふるさと納税」「上伊場野里芋 お取り寄せ」などで検索してみましょう。
・家庭菜園でチャレンジ
ごくわずかながら、タネ芋が市販されることも。家庭菜園ファンの間では「幻の里芋を育ててみたい!」という声も多いそうです。
栽培のコツは、排水の良い土・たっぷりの日差し・肥料管理。そして、地元の方の知恵を参考に“手間ひまを惜しまない”ことです。
里芋のアレンジレシピ・食べ方ガイド
上伊場野里芋のねっとり感と旨みは、家庭の食卓でも大活躍!
ここでは番組のレシピをベースに、誰でもチャレンジできるアレンジ例や調理ポイントをまとめました。
■ シンプルに「きぬかつぎ」
里芋をよく洗い、皮ごと蒸すだけ。熱々を塩でパクリ。
お好みで柚子味噌やごま味噌も相性抜群です。
■ 揚げ里芋の甘酢餡
皮をむいて食べやすい大きさにカット→油で揚げる→甘酢餡(酢・砂糖・醤油・片栗粉でとろみ)を絡めて完成。
外カリ中ねっとりの新食感!
■ 里芋の和風グラタン
蒸した里芋をつぶして牛乳・バター・チーズでのばし、グラタン皿に。和風だしや味噌をプラスしても美味。
■ ねっとり里芋コロッケ
里芋のねっとり感で、クリームコロッケ風に。
ベーコンやチーズを加えて洋風アレンジもおすすめ。
■ スイート里ポテト
蒸した里芋+砂糖+バター+牛乳を混ぜて成形、オーブンで焼くだけ。
優しい甘さともちっと感で、子どものおやつにもぴったり。
大崎の里芋文化と「芋煮会」の風景
上伊場野里芋は、地元の秋の風物詩“芋煮会”にも欠かせない主役です。
宮城をはじめ東北地方では、秋になると河川敷や公園で家族・仲間が大鍋を囲み、「芋煮」を楽しむ文化があります。
この芋煮、実は地域ごとに味付けや具材が微妙に異なります。
• 宮城スタイル:しょうゆ仕立て、豚肉+里芋+大根+こんにゃく+ねぎ
• 山形スタイル:牛肉+里芋+醤油または味噌+きのこ類
などなど、バリエーションは無限大。
「上伊場野里芋」の芋煮は、ねっとり感・甘み・コクが段違い。秋晴れのもと、地元の人たちがワイワイと囲む光景はまさに“地域の宝物”です。
前回の放送では!
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里芋の栄養と健康効果、注目のパワー
最後に、「上伊場野里芋」に限らず、里芋全般が持つ健康パワーにも注目しましょう。
• 消化が良く低カロリー
• 食物繊維が豊富でお腹にやさしい
• カリウムやビタミンB群でむくみ・疲労回復にも◎
• ガラクタンというぬめり成分が腸内環境を整える
特に「ねっとり里芋」は、腹持ちがよく、ダイエット中の置き換えメニューや、胃腸の弱い方・お年寄りにもおすすめです。
また、スイーツやサラダなど「おしゃれなヘルシーメニュー」としても大注目されています。
おわりに——「上伊場野里芋」の旅はこれからも続く
秋の味覚がぎゅっと詰まった宮城・大崎の「上伊場野里芋」。
番組や口コミで話題になりつつも、その生産量の少なさゆえ、なかなか口にするのが難しい幻の逸品です。
だからこそ、見つけたときはぜひ手に取ってみてください。そして、ご家族や大切な人と、里芋ならではの“ねっとり美味しい秋”をぜひ体験してみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
「満天☆青空レストラン」や山田裕貴さんの旅の感動が、みなさんの食卓や旅のヒントになりますように——。
