人生の楽園!ねもと工房7月6日放送!人生雨のち陶芸日和〜茨城・常陸太田市

人生の楽園!ねもと工房7月6日放送!人生雨のち陶芸日和〜茨城・常陸太田市

2025年7月4日
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茨城県常陸太田市の自然豊かな土地に、人生の転機を迎えた一人の女性がいます。2025年7月6日放送のテレビ朝日「人生の楽園」では、自分の夢に真っすぐ向き合い、57歳で伝統工芸士として認定された陶芸家・根本典子さんと、その人生をそっと支えるパートナー・藤田博美さんの暮らしに迫ります。この記事では、番組で紹介された「ねもと工房」とお二人の物語を詳しく紹介し、笠間焼の魅力や田舎暮らしの豊かさにも焦点を当てながら、構成しています。

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人生の楽園!夢を追いかけたシングルマザーの挑戦

根本典子さんは茨城県水戸市の出身。幼い頃から陶芸に触れて育ち、母の実家がある笠間市には多くの陶芸作家が暮らしていました。そんな環境の中で、自然と陶芸への憧れを抱くようになります。しかし、現実は夢のままに進まず、高校卒業後は磁器メーカーに就職。21歳で結婚し、その後第一子を出産するも離婚し、シングルマザーとして生活を支える日々が始まりました。

子どもを育てながら働く典子さんは、建築資材会社、飲食店、スーパーなど複数の仕事を掛け持ちしていた時期もありました。そんな多忙な日々の中で、唯一心が落ち着く瞬間が、陶器店やギャラリーを訪れる時間でした。ある日、陶器店で出会った作品に心を奪われるものの、その高価さに手が出ず「自分で作ってみたい」と思い立ちます。

陶芸の道へ踏み出すきっかけと師匠との出会い

陶芸への情熱を確信した典子さんは、知人の紹介で笠間焼の陶芸家・諏訪幸雄さんに師事しました。諏訪さんは、地元でも名の知られたベテラン陶芸家で、多くの弟子を育ててきた実績があります。その出会いは、まさに人生の転機となりました。最初のうちは、粘土の扱いに慣れることすら難しく、思うような形ができずに悔し涙を流した日もあったそうです。

しかし、典子さんはあきらめることなく、ひとつひとつの作業を大切に学んでいきました。諏訪さんからは「形を整えるだけが陶芸じゃない。心で作れ」と指導を受け、形だけでなく“想い”を込める陶芸の奥深さに触れていきます。最初は何枚も同じ大きさの小皿を繰り返し作り、成形から削り、焼成、釉薬掛けといった工程を丁寧にこなすことで、徐々に技術が身についていきました。

修行中には、笠間の陶芸市に参加して他の作家の作品に触れたり、展示会で自分の未熟さを実感するなど、数多くの刺激を受けながら成長していきました。そして、数年間の修行と経験を積んだ末に、2020年、常陸太田市に自らの工房『ねもと工房』をオープン。築60年の古民家を自らリノベーションし、作品の展示スペースや体験教室を開けるように整備していきました。

てわみ
てわみ

さらに、2025年2月には念願だった笠間焼の伝統工芸士試験に合格。茨城県内で23人目、女性としてはわずか2人目という偉業を達成します。この試験は、技術力だけでなく、作品の一貫性や地域文化への理解、創造性なども問われる難関であり、合格したことは陶芸家としての大きな自信と誇りにつながりました。

日常に寄り添う「ねもと工房」の笠間焼

笠間焼は、江戸時代中期から続く歴史ある焼き物で、使い勝手の良さと温もりある風合いが特徴です。笠間の名主が信楽焼の技術を学び開窯したことに始まり、現代では多様な作風と自由な発想が魅力のひとつになっています。「暮らしの中に溶け込む器」として人気が高く、普段使いできる食器や花器、茶器などを中心に、全国に多くの愛好者を持ちます。

ねもと工房では、根本典子さんが一つひとつ心を込めて手作りした作品が並びます。作品の多くは、日常生活に自然と溶け込むような優しいフォルムや色合いを持っており、使う人の気持ちに寄り添う器作りを大切にしています。シンプルでありながらも存在感があり、毎日の食卓や暮らしの空間に彩りを添えてくれます。

特に人気なのが、猫をモチーフにしたシリーズです。茶香炉や湯呑、マグカップに猫の姿をあしらった作品は、可愛らしくも洗練されたデザインで、女性を中心に高い支持を得ています。また、猫の表情やポーズも一つひとつ異なり、手に取るたびに愛着が増していくと評判です。

加えて、温かみのある土の質感と、柔らかな色合いの釉薬使いが作品に独特の雰囲気を与えています。釉薬の掛け方や焼成のタイミングにもこだわりがあり、偶然が生み出す色の変化や質感も、ねもと工房の魅力の一部です。器だけでなく、一輪挿しやキャンドルホルダー、小物入れなど、暮らしを彩るアイテムも豊富に揃っており、訪れた人はつい長居してしまうほどです。

てわみ
てわみ

工房内には展示スペースもあり、実際に作品を手に取りながら、焼き物のぬくもりや手仕事の繊細さを感じることができます。また、不定期で陶芸体験教室も開催されており、初心者でも安心して笠間焼の魅力に触れられる機会が用意されています。

norikonemoto0306:公式Instagram

パートナーと共に歩む田舎暮らしの喜び

根本典子さんを支えるのは、パートナーの藤田博美さん。60歳の藤田さんは、自然を愛し、動物たちとともに暮らす穏やかな性格の持ち主です。お二人は築60年の古民家で暮らし、藤田さんは家庭菜園で野菜を育て、ウコッケイやウズラなどの家禽と、犬1匹・猫2匹を大切に飼っています。

休日には畑仕事をしたり、一緒に散歩したりと、都会では味わえないスローライフを満喫しています。典子さんの作陶に必要な土や素材の管理、作品の販売や運搬を藤田さんがサポートすることもあり、お二人の関係はまさに「二人三脚」。

地域とのつながりと応援する人々

工房がある常陸太田市の地域住民や友人たちは、根本典子さんの活動を温かく見守り、日々の努力に敬意を表しながら、継続的に応援しています。地域のイベントには積極的に参加し、自身の作品を展示・販売するだけでなく、訪れた人たちに焼き物の魅力を伝えることを大切にしています。その明るい人柄と、地道に努力を重ねてきた姿勢は、地元の人々にとって大きな励みとなっており、「自分も挑戦してみよう」と思う人が増えています。

また、典子さんは地域の小中学校と連携し、子どもたちに陶芸体験の機会を提供する活動にも力を入れています。小さな手で土をこねる子どもたちは、楽しみながらも集中し、自分だけの作品を完成させていくプロセスに大きな達成感を感じています。このような体験を通して、ものづくりの楽しさや、手で作ることの尊さを次世代へと伝える橋渡し役にもなっています。

最近では、市内の商店街ともコラボレーションし、地元産の野菜や果物をテーマにした器を制作するなど、地域と密着した企画にも挑戦。こうした取り組みは、観光客だけでなく地元住民からも高い評価を得ており、まちづくりの一端を担う存在としても注目されています。

てわみ
てわみ

そして、何より心強い存在が、師匠である諏訪幸雄さんです。典子さんの努力と成長を間近で見てきた諏訪さんは、弟子の活躍を自分のことのように喜び、「これからもっと多くの人に笠間焼の魅力を伝えてほしい」と温かい言葉をかけています。伝統を継承するだけでなく、新しい発想を取り入れながら未来に繋げていくその姿勢に、地域の工芸文化が新たな息吹を得ているのです。

陶芸に人生をかけた女性の物語

57歳にして夢を叶え、笠間焼の伝統工芸士として歩み始めた根本典子さん。生活に追われる日々から、自分の好きなものを仕事にする人生へと舵を切ったその姿勢は、多くの人に勇気と感動を与えます。

「自分で作ってみたい」という小さな一歩が、今ではたくさんの人を笑顔にする作品を生み出す工房となりました。

てわみ
てわみ

『人生の楽園』で紹介されたねもと工房の物語は、夢を諦めず、努力を続けた先にある幸せのカタチを私たちに教えてくれます。

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訪れてみたい「ねもと工房」

出典:人生の楽園:公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/?pc_yjweb

もし茨城県常陸太田市を訪れる機会があれば、ぜひ「ねもと工房」に立ち寄ってみてください。温もりあふれる作品に触れ、典子さんや藤田さんと直接話をすれば、焼き物の魅力だけでなく、お二人の人柄にもきっと惹かれることでしょう。

夢に年齢は関係ない。人生のどこからでも、自分らしく生きる道を選べる。そんなメッセージが詰まった感動の物語を、あなたもぜひご覧ください。

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