はじめに
2025年11月1日(土)放送の『人生の楽園』(テレビ朝日系)で、山口県周防大島町の「ガーデンカフェ リバージュ」が紹介されます。この記事では、広島市出身の吉田憲治さん(72歳)と美保さん(67歳)が「終の棲家を夫婦で作りたい」と移住し、自然豊かな島で5年かけて作り上げた庭園カフェの物語を、実際のエピソードや現地の空気感とともにお届けします。
コロナ禍や社会の変化をきっかけに「人生の後半をどこで、どう過ごすか」に関心を持つ方が増えています。自然に囲まれた島暮らし、美しい瀬戸内の海と花々、夫婦で支え合いながら夢を叶えていく姿。リバージュの物語は、そんな憧れを形にした“人生の楽園”です。
本記事ではカフェ誕生までの背景や夫婦のチャレンジ、人気メニューや庭園の四季、島の見どころやアクセス情報まで、初めて訪れる人にも分かりやすく丁寧にご紹介します。「島カフェ」「田舎暮らし」「移住」「夫婦の夢」などに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
目次
人生の楽園!瀬戸内に移住して夢を形にした夫婦の物語

吉田憲治さんは建築士として山口市で長年働いてきました。定年を前に「これからの人生をどう生きるか」を考えた時、奥様の美保さんと向き合いながら「温暖な瀬戸内でカフェを営み、ゆったりと暮らしたい」と夢を語り合います。家族や友人からは「本当にできるの?」「島で暮らすなんて勇気がいるね」と驚かれつつも、「今しかない」と決意を固めました。
夫婦は何度も島を訪ね歩き、海と緑が広がる絶景の土地に出会います。土地を購入後、「できることは全部自分たちでやろう」と決め、平日は山口市で仕事、週末は往復5時間かけて島に通い、森を切り開く作業を始めました。重機を使って開墾し、木を切り倒し、少しずつ庭や建物の形をつくる地道な作業。

「思い通りにいかない日も、夫婦でアイデアを出し合って乗り越えた」と吉田さんは語ります。
夫婦の絆でつくりあげた庭園と建物
出典:ガーデンカフェ リバージュ:公式HP:https://rivage.shopinfo.jp/
店舗や庭の設計は憲治さんの経験が生きますが、現場作業は想像以上に過酷でした。例えば、石を敷き詰めた小道を一つひとつ手作業で作り、花壇や芝生、果樹の苗も夫婦の手で植えました。「ここにテラス席を増やそう」「もっと花が咲く庭にしたい」――毎週末ごとに新しい発見と苦労の連続。島の人々も「よくここまで自力でやったね」と感心したといいます。
ところが、建設が順調に進み始めた矢先、憲治さんに大腸がんと心臓の疾患が見つかります。突然の闘病で作業はストップ。美保さんも看病と不安の日々でした。しかし手術とリハビリを経て1年後に現場復帰。「夫婦でまた庭をつくれることが何より幸せ」と感謝の気持ちで再スタートを切りました。

2020年にはついに夫婦で島へ完全移住。コツコツと積み重ねた努力が形となり、ガーデンカフェ リバージュは瀬戸内海の見晴らしの良い丘の上にオープンしました。
花咲く庭に囲まれた癒やしの空間
「リバージュ」とはフランス語で“水辺”を意味します。その名の通り、カフェは瀬戸内海を一望できる高台にたたずみ、どの季節も美しい表情を見せてくれます。リバージュのガーデンは春夏秋冬でガラリと雰囲気が変わり、春には色とりどりのチューリップやビオラが可憐に咲き誇り、初夏にはアジサイやラベンダーが清々しい香りとともに来訪者を出迎えます。夏になると、芝生が青々と広がり、鮮やかなヒマワリや百日紅も彩りを添え、爽やかな風と一緒に季節の移ろいを感じられます。
秋にはコスモスやダリアが一面を埋め尽くし、木々は少しずつ紅葉し始めます。庭の片隅には果樹やハーブも植えられており、実際に料理やドリンクに使われることも。冬は冬で、クリスマスローズやパンジー、ビオラなど寒さに強い花たちが庭に彩りを添え、木漏れ日の中でほっとする温かさを感じられます。
テラス席は庭の中に点在し、どこに座っても花や緑、そして瀬戸内海のきらめきを眺めながら過ごせるのが魅力。晴れた日は潮風と花の香りが心地よく、鳥のさえずりや虫の音もBGM代わりになります。朝の光に包まれる時間、夕暮れ時のサンセット、雨上がりのしっとりとした空気――ガーデンの景色は一日として同じではなく、何度訪れても新鮮な驚きがあります。
「カフェで食事を楽しむだけでなく、自然の中で心を休めてほしい」というのがご夫婦の一番の願いです。実際に訪れたお客様からは「まるでヨーロッパの田舎にいるような非日常」「ガーデンで季節の花を眺めているだけで癒される」「花の種類やレイアウトが毎回変わっていて感動する」「季節ごとにフォトジェニックな景色が広がる」など、感激の声が多数寄せられています。

ガーデンは毎日ご夫婦で丁寧に手入れされており、「この一輪の花のために水やりや草取りを頑張っている」という想いが伝わってきます。花好きな常連さんとガーデニング談義に花が咲いたり、訪れた家族連れの子どもが庭の虫や草花に夢中になる光景もしばしば。季節の変化や自然の美しさを五感で感じる癒やしの空間は、ガーデンカフェ リバージュならではの最大の魅力です。
人気メニューは手仕込みベーコンのカスクート
リバージュの一番人気は、1週間かけて作る自家製ベーコンを贅沢に使った「ベーコンカスクート」。塩漬けとスパイスでじっくり下味をつけ、桜チップで燻したベーコンは香ばしさ抜群。瀬戸内産の新鮮なレタスやトマト、地元ベーカリーのフランスパンとあわせたボリューム満点の一品です。
また、ランチタイム限定の「ランチの玉手箱 レアステーキ」は地元ブランド牛をミディアムレアに焼き上げ、島野菜の彩りを添えて提供。「お肉がとろける!」「野菜の味がしっかりしている」とリピーター続出。

デザートには自家製レモンピール入りのシフォンケーキや、島の柑橘を使ったレアチーズケーキなど、瀬戸内ならではの爽やかメニューが揃います。ハーブティーやコーヒーもオリジナルブレンドで、季節ごとにメニューが少しずつ変わるのも楽しみの一つです。
地域とつながり、人とつながるカフェへ
ガーデンカフェ リバージュは、カフェとしてだけでなく島の交流拠点でもあります。移住当初は島の人々とのつながりが希薄だったものの、庭仕事やDIYを手伝ってくれる地元の方、音楽イベントやワークショップを一緒に企画する若者たちが増え、徐々に「みんなが集まる場所」へ成長しました。
地元農家さんから新鮮な野菜や果物を直接仕入れたり、イベント時には近隣のパン屋やスイーツ店とコラボレーションしたりと、地域の魅力を発信する場にもなっています。

「カフェで出会えた人たちが私たちの宝物」「何気ない日常の中で、誰かと笑い合える幸せを大事にしたい」――美保さんは来店者との一期一会を何より大切にしています。
周防大島町の魅力と島ならではの時間
ガーデンカフェ リバージュがある山口県・周防大島町は、“瀬戸内のハワイ”と呼ばれるほど温暖な気候と美しい海、そして独特の島時間に包まれています。島全体が柔らかな光に包まれ、青い空と海、緑の山並みが織りなす景色は訪れる人の心を優しく解きほぐしてくれます。リバージュを訪れる多くの方が「まるで海外リゾートのよう」と口を揃えるほど、非日常の開放感と素朴な田舎のあたたかさが共存しているのが大きな特徴です。
周防大島ではサイクリングやSUP(スタンドアップパドルボード)、カヤックやシーカヤック、釣りや海水浴、磯遊びなどのマリンアクティビティも充実しています。穏やかな瀬戸内の海は初心者でも安心して楽しめるため、ファミリーやカップル、友人同士など幅広い世代が自然体験を満喫しています。カフェでのひとときをきっかけに「午前はガーデンランチ、午後は海辺でアクティブに過ごす」など、一日を通して島の自然を五感で楽しむことができます。
また、観光シーズンには「みかん狩り」や「瀬戸内の潮干狩り」「花火大会」など、地元の人々と一緒に楽しめるイベントも盛りだくさんです。秋になると島全体がみかん色に染まり、甘い香りが風に乗って運ばれてきます。夏にはビーチでの海水浴や花火、春には桜並木を散策しながら歴史ある神社や寺院めぐり、冬には温泉やグルメイベントも。ガーデンカフェ リバージュから車で少し足を延ばせば、海沿いの絶景ドライブコースや、レトロな港町、フォトジェニックなカフェや個性あふれる宿泊施設も点在しており、リピーターや観光客にも人気です。
この島の大きな魅力は、自然だけでなく「人との出会いとつながり」にもあります。島の人々はとてもフレンドリーで、移住者や観光客にも温かく接してくれます。地元スーパーや市場でも気さくに声をかけてくれるため、旅の途中で思いがけない交流やエピソードが生まれることも多々。吉田ご夫婦も「島の空気にすぐに馴染めたのは、温かい人々のおかげ」と何度も語ります。

島に流れる時間はどこかゆったりとしていて、都会とは違う“スローライフ”を存分に体感できます。早朝の海沿いの散歩や、夕暮れ時の静かな海辺、星空観察、朝市での地元食材探し、ローカルグルメの食べ歩きなど、日常を離れて心をリセットするのにぴったりの場所。訪れるたびに新しい発見があり、島ならではの時間の流れが、訪問者の心と体をじんわり癒してくれます。
ガーデンカフェ リバージュの基本情報
店舗名:ガーデンカフェ リバージュ(Garden Cafe Rivage)
所在地:〒742-2512 山口県大島郡周防大島町平野10308−1【google map】
営業時間:10:00〜17:00(ランチは11:00〜14:30)
定休日:月曜・火曜(祝日は営業の場合あり)
駐車場:あり(10台程度)
アクセス:JR大畠駅から車で約15分/山陽自動車道玖珂ICから約40分
ガーデンカフェ リバージュ:公式HP
ガーデンカフェ リバージュ:公式Instagram
※営業日や営業時間は季節により変更の可能性あり。最新情報はSNSや公式アカウントをご確認ください。
瀬戸内の絶景とともに味わう“人生の楽園”
ガーデンカフェ リバージュのテラス席からは、瀬戸内海の穏やかな青と遠くの島々が見渡せます。晴れた日は青空と海、夕方にはオレンジ色に染まるサンセット。どの季節も違う表情を見せ、リピーターのお客様は「何度来ても飽きない」と語ります。

カフェを切り盛りする吉田ご夫婦の笑顔も、リバージュの一番の“ごちそう”です。カフェで働くことに憧れる若者や、第二の人生を模索する中高年夫婦、自然の中で子育てしたいファミリーなど、多くの人が「こんな生き方もあるんだ」と刺激を受けています。
島カフェ体験で人生に新しい風を
忙しい毎日や都会のストレスから少し離れて、自分の人生や家族のことをゆっくり考えたい。そんな時こそ、周防大島の自然と人の温かさに触れる「島カフェ体験」はおすすめです。
ガーデンカフェ リバージュで過ごす時間は、決して特別なことではありません。ただ、手間ひまかけて作られた空間と食事、穏やかな景色に身を委ねて心からリラックスできる“ご褒美時間”です。

カフェの中庭で本を読んだり、花を眺めながら家族でランチしたり、カップルで記念日を祝ったり――思い思いの過ごし方で「島時間」を味わってみてください。
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まとめ:人生の楽園は山口周防大島町ガーデンカフェリバージュ!夫婦の夢と瀬戸内の絶景カフェ物語
人生の楽園:公式HP
山口県・周防大島町の「ガーデンカフェ リバージュ」は、夫婦の情熱と努力が形になった“人生の楽園”。建築士としての経験や庭造りへの愛情、そして何より「二人で幸せに暮らす場所を作りたい」という想いが詰まったカフェです。
移住を考えている方、田舎暮らしやスローライフに憧れる方、家族やパートナーと新しい人生のステージを探している方――。ぜひ一度、このリバージュを訪れてみてください。
きっと瀬戸内の優しい海と花々、そして吉田ご夫婦の温かい人柄が、あなたの心にも新しい風を届けてくれるはずです。

